女性の徴兵は必要?
2026年から、デンマークでも女性が徴兵されるようになるそうです。
デンマークではもともと志願すれば女性も入隊が可能でしたが、女性を徴兵する国としては欧州でノルウェー、スウェーデンに続き3国目になります。
これは、かつて留学していた私にとってとても複雑なニュースでした。
もともと北欧は地理的にロシアの脅威に晒され続けてきたこともあり、軍事化に関して非常に積極的です。それに加えてウクライナ戦争の煽りを受けたため、今回の決定に踏み切ったと言われています。
しかし、今回のテーマを理解するためには北欧諸国の男女平等意識についても触れなくてはなりません。
北欧諸国は人権意識が非常に高いことが特徴で、これまでも積極的に男女間格差の解消に力を入れてきました。
ところが、男女の肉体的な構造の違いが男女平等を妨げる最後の障壁となっていたのです。
自由/権利と義務は比例する関係にあり、権利を強めるためには相応の義務を果たさなくてはなりません。
今回の例で言うと、"女性は徴兵されない分権利が弱くても仕方ない"という主張が存在していたのも事実です。
しかし、いままでデンマークで女性が徴兵されていなかったのは合理的な理由によるものです。
女性は月に一度体調を崩すため、長期間の行軍に適していません。
また戦場では男女別の宿舎が用意できないため、女性が性被害に遭うことも懸念されていました。
それでも女性の徴兵が決行されるということはつまり、デンマークの女性は全てを厭わずに男女平等の実現を目指していることを意味します。
実際に私が留学していた時、周りの女性に徴兵についてどう思うか聞いたことがありますが、大抵の方が賛成と答えていたことを覚えています。
ちなみに、デンマークの徴兵制度はいままで4か月間だったものが11か月に延長される見込みです。
若者の間の11か月は非常に大きいため、国防のために仕方ないとはいえ正直かわいそうに思ってしまいます。
私は徴兵に前向きなデンマークの女性を尊敬します。
しかし、同時に軍事は男女で分業した方が効率的なようにも思えます。
隣国の韓国を見てもわかる通り、私たちにとっても徴兵は決して他人事ではありません。
結局女性の徴兵はどうするのが正解だと思いますか?
良かったらご意見お聞かせください。
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