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教育学部を卒業した上で民間企業に就職することがおすすめな理由

年々教員志望者は減り続け、今年は教員採用試験の倍率が過去最低になることが予想されます。

こうなった原因は採用枠が少なくなっているからではなく、志望者が少なくなっているからです。

上記のアンケートを見るに、教員を目指して教育学部に入学した学生が教育現場の過酷さを目の当たりにし、民間企業への就職に切り換えるという流れが起きているようです。

私は正直、これは良い流れなのではないかと思っています。
なぜなら、このアンケートの回答を見る限り学生たちは民間企業に幻想を抱いているように思えるからです。

特に残業の面に関しては、労働時間に見合った分の給料が支払われるべきとの回答が多かったです。

しかし、民間企業で働く場合は昇格するために時間外労働をしたり、上司に詰められて必死に残業時間を削るための取り組みをすることになります。

よほどの大手企業でない限りは、労働に見合った賃金が支払われることはないでしょう。

そういったわけで、民間企業に幻想を抱いているうちは教員にならないことをおすすめします。

私は四大卒で民間企業に勤めていましたが、その後退職し、現在はアルバイトをしながら通信大学で教員免許を取得しています。

しかし、誰もにそれができるだけの余裕があるわけではありません。
私ももし奨学金の返済が残っていたり、結婚して子どもがいたりしたら最初に就職した会社をまだ続けていたでしょう。

教員になるかどうかは別として、教育学部で教員免許を取っておく選択肢は非常に賢いものだと思われます。なぜなら、教育学部以外だと教職科目の単位を卒業単位に含めることができないからです。

その後は民間企業で"地獄"を経験し、いつでも教育の世界に帰ってくれば良いのです。その方が技能や根性が身について、結果的により良い先生になれるのではないでしょうか。




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