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大人のくせに
ある日学童で働いていると、小学一年生の女の子に「大人のくせに指パッチンできないんだ笑」と言われてしまいました…
「そうだね(苦笑い)」と返すしかなかったのですが、その発言からその子が大人は何でもできて当然だと考えていることが読み取れました。
子どもたちと話していると、彼らが大人に対してある種尊敬というか畏怖のような感情を持っていることが感じ取れます。
私は、学童の中に私よりはるかに高い潜在能力を持つ子どもたちが存在することを理解しています。
それゆえに私は子どもたち一人一人を個人として尊重することができているのですが、彼らからすると現時点でのステータスのほうが重要なようです。
例えば小学三年生の男の子たちに「先生ってなんでそんなに大きいの」と聞かれたので、「君たちも10年後はこれくらい大きくなるよ」と返したら、全く想像ができていないようでした。
逆に、ある子は現時点で身長が高いことを誇らしげにしていたのですが、私は小学校で身長が止まった子を何人も見てきたので何も言えませんでした。
今回の経験からわかったことは、子どもたちは現時点の状態を参照して物事を判断していることです。
いじめを受けて自殺してしまった子も、端から見ると理解できないかもしれませんが、本人からするとその状態が一生続くように思えたのでしょう。
これからは子どもたちに対して無責任に「まだ若いから」や「先は明るい」と励ますのではなく、現時点での彼らの思いを聞いてあげたいと思います。
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