見出し画像

「エコーチェンバー」と「フィルターバブル」の微々たる改善

noteに限らずtwitterやらInstagram, TikTokなんかのSNSと称されるツールで記事や画像,動画をアップロードしていると,知りもしない,おそらくだけれどアップロードされた情報には興味はないであろうユーザーからのフォロー通知が届く。逆も然り,たいして興味のないユーザーをフォローするという行為はそれなりに一般化されている。
フォローし合うことはフォロー数を増やすことにつながり,フォロー数を増やすことは露出の向上というインセンティブとなるからだ。

興味のない人からのフォロー,興味のない人のフォロー「結局見ないし見られないし意味ないじゃーん」ということを言及する人は多い。

しかしながら,「エコーチェンバー」と「フィルターバブル」という現象を見ると,「フォロー数の向上」という意味からのみ行われる,少し虚しささえ感じてしまうフォロー,フォロバにも一定の利益があるなぁ,と感じたりもする。

エコーチェンバー
「自分の声」があらゆる方向から増幅されて返ってくる閉じた空間、エコー・チェンバー/エコーチェンバー現象(エコーチェンバーげんしょう、Echo chamber)とは、閉鎖的空間内でのコミュニケーションを繰り返すことによって、特定の信念が増幅または強化されてしまう状況の比喩である。

フィルターバブル

フィルターバブル (filter bubble) とは、「インターネットの検索サイトが提供するアルゴリズムが、各ユーザーが見たくないような情報を遮断する機能」(フィルター)のせいで、まるで「泡」(バブル)の中に包まれたように、自分が見たい情報しか見えなくなること。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

「エコーチェンバー」と「フィルターバブル」それ自体はたいして目新しい言葉ではない。令和元年の総務省,『令和元年情報通信白書』でも取り上げられていた。インターネットの世界というのはとかく自分の興味ある情報へのみ触れてしまいがちであるし,自身の興味関心によってリコメンドされた情報が集まるように作られているので注意しないとね,という文脈でもしばしば紹介される。

興味関心のないフォローはこれを解消する。
ふとした時に目にするタイムラインやリコメンドに流れる興味関心とはかけ離れた情報から,日常では手にされない知識の獲得や閃きが生まれたりする。人とのつながりというもっとより根本にある社会欲の観点からすると,興味関心を抜きにしたフォロー,フォロバの方がより本質的だったりするのである。

いただいたサポートは活動費につかわせていただきます!