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「文色」のつく大人のために

「あいろ」と聞くとちょっと難しめの漢字「隘路(狭い道のこと)」の方が浮かぶのだけれど、これも「あいろ」って読むらしい。

文色
〘名〙 (「あやいろ」の変化した語) 模様。また、ものの様子。多く、下に「見えない」「わからない」の意のことばを伴い、「(ものの)見分けがつかない、区別がわからない」などの意に用いる。文目(あやめ)。
※虎寛本狂言・空腕(室町末‐近世初)「何を申も、余りくらうて物のあいろが見へぬ」
引用:精選版 日本国語大辞典
https://kotobank.jp/word/%E6%96%87%E8%89%B2-421988

だいたい似たような状況を表現するとき「物の分別のつかぬなんとかかんとか」って言うてたのですが、ここで登場するのが「文色」ですよ。「文色のつかぬ相手にやたら小難しいことを問うても利にならんですよ」なんて。

文と色。

文であり、色でありとてもシンプルな組み合わせ。そしてその読み方「あいろ」。小泉新次郎ではありませんが、なんともセクシーな組み合わせだと思いませんか。

自分的セクシー熟語、一位かもわからん。二位は参酌。三位は矜持。

むやみやたらに使うと、最近覚えた言葉をこれ見よがしに使うこどもみたいになっちゃうんで、文色踏まえて上手に使いたい。


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