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「得られる利益」と「失われる利益」

違憲審査基準でしばしばみられる考え方。

ビジネス上でも納得感を増す判断の基準として使いまわしが良い。

Aの施策は200人のユーザーが離脱しますが,3万人の新規ユーザー獲得が期待でき,失われる利益より得られる利益が増すという判断から,A施策の妥当性が担保されます。という感じ。

蛇足だけれど…
緊急事態宣言のような施策も宣言によって自粛がなされ経済が停滞するという失われる利益より,ウィルスの蔓延を抑えることができる得られる利益が上回るという判断からなされる。
自粛に協力して給付される税金は,給付にかかる支出という不利益より,自粛を促進するという利益が勝つという判断でなされている。

施策に反論する際は,そういった判断が本当に妥当か否かという事を論理だてて説明する必要がある。

単に「給付金は無駄だ―」「給付金が少ない―」なんて言っても全く納得感の得られる議論にはならない。
給付金を6万円から20万円にすることで費用は全体でX円かかるが,自粛が30%増加し,自粛が30%低い時にウィルスが蔓延したことで被る経済損失Y円を鑑みると得られる利益が高い,とか。

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