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税理士が15年間見てきてたどり着いた「損しない実家の不動産の保存書類」#47

今日は学校で教えてくれない、大切なことをお伝えします。
私は「書かないエンディングノート」へお金の重要書類を収納して、将来家族が困らないように、情報整理する方法をご紹介しています。

今日ご紹介する内容は、常々推奨している収納書類の中でも
「この書類がないと将来大きな金額を損する可能性が高い」ランキング上位の猛者たちです。

それは不動産に関する書類です。

2007年から税理士業界で仕事しておりますが、確定申告の時に「この書類は無い」と回答され、私も何度もガックリとしてきました。インパクトが大きい書類たちです。

不動産に関する書類には特徴があります。

①入手時期がまちまち
購入時、購入時の翌年、先代から相続を受けた時、修理をした時、住宅ローンを払い終わった時・・・など、数十年にわたって大切な書類を受け取るタイミングがあります。そのためその時々で収納しやすい場所へ突っ込んで、保管場所が家中に散らばっていることも。

②サイズが統一されていない
A3サイズの分厚い図面等から、A6サイズくらいの小さい紙切れのものも。サイズが統一されていないことも、収納ルールが決めにくい理由の一つです。

③重要書類なだけに保管を厳重にし過ぎている
・家族が開け方を知らない金庫に入れている。
・銀行の貸金庫に入れている。
・タンスの引き出しに隠すように収納している。
と、泥棒対策で厳重保管されることが多いです。

このような特徴があるため、保管場所を知らなければ、家族が大変な労力をかけて探すことになります。

親を見送った後、重要書類を探すことで疲れ果てるケースも・・・

こちらに該当する方は、ぜひこの記事をご覧ください。

□ 将来実家を相続する可能性がある
□ 自分は別の家に住んでいて、実家に将来転居する可能性は低い
□ 親を見送った後、いつかは実家を手放しても良いと思える
□ 将来子供に自宅を相続させる可能性がある
□ 最近マイホームを手に入れて、終の住処にするつもり

【この記事の使い方】
 親が元気な間の管理サポート〜相続手続き〜売却〜翌年の確定申告の「おうちの終活」を網羅した書類について解説しています。

「おうちの終活」のどのタイミングで必要になるか、その書類の入手時期ごとに注意点をご紹介しています。

①収納しておきたい書類名
②使うタイミング
③使い道や注意点の解説

実例写真やサンプル図でイメージしやすいように工夫しています。
法律や税金に詳しくない方もご安心ください。

【この記事はこれらを前提にしています】
□ その不動産で個人事業を行っておらず、また人へ貸してもいない物件で、親自身や家族が住むための自宅不動産を前提にしています。
□ 法律や税金に不慣れな方にも分かりやすいような文章表現を心がけています。
□ 個別具体的な相談は税理士、司法書士、土地家屋調査士、建設業者、不動産仲介業者など専門家へご相談ください。
□ 2022年8月時点の法令等の情報に基づいています。

不動産は人生の中でも最高額の買い物・売り物になる方が多いのではないでしょうか。
実家を1,000万円で売却した時に、書類1枚あるか無いかで、税金の納税額が約190万円変わることもあります。それくらい、1枚1枚に重みがあるのです。

また特に書類がない時の支払いが多額になりやすいものには「★重要★」マークをつけましたので、参考にしてください。

ぜひnoteの目次部分の画面を印刷して、実家で書類があるかないか、チェックリスト代わりに使用してください。

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