タンス預金の注意点 古い紙幣との付き合い方#61
20年ぶりにデザイン一新!
新紙幣がお目見えしましたね。
相続税の申告の現場でも、多数の紙幣を目にすることがあります。
何らかの理由で、ご自宅に多額の現金を保管されているときですね。
タンス預金で確認すること
そんなときにはまず「お札のデザイン」を確認します。
旧紙幣だと、20年以上前に引き出されたお金ということになるので、
・何が原資になっているのか?
・ご逝去された方のお金なのか?
・家族のお金なのか?
を確認するためです。
どんなタイミングで紙幣を手に入れてお手元で保管されていたのか、ご家族が分かる範囲で状況をお聞きしています。
紙幣に名前は書かないので、慎重な判断が必要ですね。
その他にも、しばしばコレクション的に保管されている百円札なども拝見する機会があり、紙幣の歴史を感じます。
古い紙幣はどうしたらいいの?
既に発行中止になっている紙幣で、日常使いにくいものは、日本銀行で変えてもらうことができます。
でも、一度手放したら再び出会うことはなかなか難しいので、記念に取っておきたい紙幣もありそうですね。
紙幣現物は自宅保管しておくべきか?
最近は自宅への強盗など、物騒な事件が立て続けに報道されています。
事件を受けて令和5年3月17日に政府から犯罪対策の方針として、「多額の現金を自宅で保管しないこと」の勧めが発信されています。
また、強盗とは違いますが2008年に起きた巨額の脱税事件ではこんなことも。
相続人が59億3,000万円の相続財産を申告せず、相続税額28億6,000万円を脱税した疑いがかけられました。
自宅物置などに約58億円もの現金を、段ボール箱などに入れて隠していた事件です。
紙幣の一部は、物置の湿気で腐っていたそうです。文字通り「腐るほどお金を持っている」という状況だったのでしょう・・・
腐るほどはなくても、古いコレクション紙幣やタンス預金も、カビが生えないようにたまには風通しが必要ですね。
カバン・クローゼット・押し入れなどの湿気が高い場所に保管している方はご注意ください!
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