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『蜜蜂と遠雷』 恩田陸(著)

2017年本屋大賞を受賞した『蜜蜂と遠雷』を読みました。

恩田陸さんの著書を読むのは、これまた2005年本屋大賞を受賞している『夜のピクニック』以来だと思います。

『蜜蜂と遠雷』は、世界から100人ぐらいが参加する国際ピアノコンクールを舞台に、才能豊かな若手のピアニスト達が競争する物語です。このコンクールは、第1次から第3次予選・本選と長丁場です。ピアノコンクールについて考えると、本当に過酷な世界だと思いました。

なんといっても、ピアノ演奏を文字で描写する著者の圧倒的な語彙力というか表現力というか、とにかく凄いです。ここまで音をイメージさせる本には出会ったことが無いです。文字から音が聴こえてくるというのも、あながち間違いじゃないと思います。

ストーリーも、それぞれ個性あふれる天才がどうなっていくのか、先が楽しみになるものでした。

今までクラシックをそんなに聴いたりしていませんでしたが、『蜜蜂と遠雷』を読んだ後は、クラシックを聴いてみたいし、またピアノコンクールにも行ってみたいと思わせる作品でした。とにかく音楽の描写が圧倒的で感動しました。

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