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土のうつわと食べる人の役割と

森の散歩で摘むベリーが恋しい季節

「保温性」の良い土鍋ですが、毎年この季節くらいから「保冷性」という得意技のご紹介も開幕。

土鍋を冷蔵庫(または冷凍庫)に入れて冷やします。大きな土鍋は無理でもミニ土鍋であれば入るかな。空間的にゆるせば蓋も一緒にというところですが、我が家の冷蔵庫はそれほど大きくないので入りません。本体だけでも充分です。急いでいる時は、氷を入れて蓋をすれば土鍋がミニ冷蔵庫みたいになります。

冷やした土鍋に果物や野菜をいれて、そのまま食卓へ。おやつや、食後のデザートにいかがですか。


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天然素材のやさしさ

庭の桑の実や、森のベリー類などは繊細で傷みやすいので流通がむつかしいと言われています。ゆえに自生のそれらをつまみ食いするのが一番なのですが。市場に出る果物がプラスチックのパックの中で蒸れてしまうのも心配です。土のうつわに移すと、ほふぁぁという声が聞こえてくるような。土や木など自然素材の道具は、蒸れにくくてやさしいのです。


シンプルな調理こそごちそう

東京の土壌(地元)でつくられた根菜も愛おしい。東京でつくられた北海道の品種、男爵芋「とうや」を皮ごといただく。どんな味なのか、シンプルに味をつけない調理法として土鍋とセイロで蒸してみます。甘い香りが漂い黄色い断面が食欲をそそるのです。新タマネギと一緒に蒸して、オリーブオイルと塩だけで立派な夕食。えぐみの度合い、甘さを知れば、どんな料理にしようかイメージが湧いてきますよね。


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野菜や果物の話ぐるぐる

これらラズベリーやジャガイモ、他にもたくさんの野菜やお味噌まで入手したのは、まやひさん営む「伝」が定期的に参加されているマルシェにて。まやひさんが選んだ野菜の話を聞いたり、他のお客さんのおしゃべりを聞くのも楽しい。以前はどの町にもいにしえの対面型の青果店があったから、料理の仕方や豆知識が聞けたんだよなあ。

今回は、「伝」さんが生産者さんと交流してチョイスした化学肥料、農薬どちらも不使用な野菜と果物を「うつわをチョイスして食べる人」としてご紹介しました。

「生産者」「チョイスした人」「食べた人」の話。これが回らないと、野菜や果物に理想ばかり押し付けても何も変わらないと思うのです。日本の果物や野菜の味や値段についても、他国と比べても仕方がないんじゃないかなと。国土の特徴、気候、風土、流通、そして生産者の人材と雇用。正しく生産するからこそのバリュとサステナビリティなのですよね。



あとがきコッチョリーノ 

「伝」▶︎ホームページ  ▶︎インスタ

▶︎noteの記事を読みはじめて7年くらい経つのでしょうか。以降、たくさんの人と知り合いました。当時はシンプルなブログ集結の場という感じで、クローズド記事や売買記事もなく、シンプルな情報ぐるぐる交換会みたいだったなと。▶︎複雑なこと、むつかしいことは要らないな、ゆるゆるがいいのよねと近頃つくづく。でも熱いパッションや専門家のマニアックさは相変わらず大好きです。

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