ズッキーニとミント #まいにち土鍋
「こういうもんだ」という概念が料理にもあって、それぞれの人や国によってちがい、各文化や個性につながっていたりするから大変興味深い。
ズッキーニの炒めかたや、ほうれん草の茹でかたが、国や民族によってちょっと違う。それが暮らしの中での知恵だったりするから、決して比較してああだこうだ言わないことを鉄則としてる。自分たちのやり方が「ふつう」と思っているからだね、そして「ふつう」って誰が決めるのだよと思う。
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ズッキーニはくったくたになるほど炒めるミラノの師匠。ほうれん草もくったくたに溶けちゃうんじゃないかと思うほど茹でる師匠。イタリアのほうれん草の売り方はザバッと葉っぱがモリモリ売ってたり、茹でて絞ってまん丸になった団子状のほうれん草もお惣菜屋さんに売ってたりする。それはおひたしなんかには使えないくらいクッタクタ。日本のおひたしくらい歯ごたえある「ほうが」美味しいとか、とにかく比べるのが好きでないし、それはナンセンスだ。
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強火でジャジャッと短時間で、右手に菜箸や杓子を持ちかき混ぜながら、左手でフライパンをひょいっとふって野菜を炒めていると、師匠み「火力強すぎだよ」とか「ちょいちょい混ぜすぎだよ」と指摘される。そうか、確かに、我らはアジアの料理スタイルで、つい調理をするのかもしれないな。
ズッキーニ炒めの最後にミントを細かく切って散らす。へえーっと思ったけれど、こうやって異文化に学ぶことも多い。とってもさっぱりするから、夏のズッキーニにミントは欠かせない。
7月9日(日)
炒める・盛る「スープ皿コッチョリーノ」
※火にかけて炒め物などできるお皿です。
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