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湯豆腐 #まいにち土鍋

池波正太郎の「江戸前食物誌」は、なぜか冬になると読みたくなる。はっきりとした理由はわからないけれど「鍋」や「湯豆腐」の江戸前を堂々と語るところが好きなのかもしれない。

両親ともに東京の生まれ。祖父母がそれぞれに江戸前を語っていたことが本の内容と薄っすら重なるのだが、父はいなくなり、記憶をなくした母とも会えなくなり、紙の上の文字を追いながら彼らの自慢話を思い出している。

土鍋で湯豆腐。今夜も近所の豆腐屋のもの。ここ数年ちょいと店主の豆腐がゆるいので本当は湯豆腐に適さないのだけれど、味優先だ。豆腐にゆっくり熱が入り込むのは土鍋ならでは。内外均一70℃くらいになったら食べごろ。一度温まると熱を逃しにくいので、細火または火を消して土鍋の保温力に頼るのもいい。湯に潜らせながら春菊も一把ぺろり。出張先の金沢で家人が買ってきた醤油糀(糀を入れて発酵させた醤油)とおろし生姜で。

計画がくるい工房の作品は乾いてしまうし授業の予習は終わらないけれど、そんなことはどうでも良くなる。なによりも世界が鎮まりますように。


3月8日(火)
温める「土鍋コッチョリーノ3合炊きサイズ」

豆腐/昆布/春菊/醤油/生姜

お知らせ

本日の湯豆腐は、土鍋コッチョリーノ+IH調理器+補助道具で。IH調理補助道具をご紹介する前に、大阪の会社にて太鼓判を押してもらいに伺う予定だったのですが、蔓延防止措置やらで地団駄を踏んでおります。わたしは個人なので、つととととと出向けば良いのですが、お相手の会社にご迷惑をかけないためにもう少し足ぶみです。お待ちくださいね。

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