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菜の花寿司 #まいにち土鍋

某美術館に作品を貸し出しに行く。まいにち自分の身のまわりに試練が起こり、現実逃避したくなるような朝だったけれど搬入へ。道すがら日当たりの良い畑で菜の花が咲いているのを見た。それなのに、海の向こうでは戦争がはじまった。

ああなんだかなあ、あの菜の花畑みたいなお寿司が食べたいなと思った。サッとゆでた菜の花は、よくしぼって、茎の部分をコロコロに切ってお寿司に混ぜた。花を咲かせたいなと思ったので、塩、甘酒で味つけして炒ってそぼろにした。


酢飯をあおぎながら、ふと「花の色は移りにけりないたづらに」と上の句が思い浮かぶ。母が好きな歌だったなあと、ちょっと涙が出そうになった。酢にむせたんだろうよ。とってもとってもおいしいお寿司だったので、春のお節句にまたつくりたい。春と平和よ、こい。

花の色は移りにけりないたづらに わが身世にふるながめせしまに

小野小町 9番 『古今集』春113


2月24日(木)
炊く「土鍋コッチョリーノ3合炊きサイズ」

白米2合/寿司酢(塩小さじ2、米酢50cc、甜菜糖大さじ1)
卵2個(甘酒小さじ1、塩小さじ1.5)
菜の花1束(醤油少々/わさび少々)

①白米2合を硬めに炊いて蒸す。
②あおぎながら寿司酢の材料を和える。
③茹でた菜の花を水で色どめして絞る。
④茎部分をコロコロに切る。
⑤花部分をわさび醤油で和える。
⑥溶き卵に材料の調味料を加えて炒り卵にする。
(溶く・炒る時もわたしは小さな泡立て器を使う)
⑦酢飯に④コロコロと⑥を軽く和える。
⑧➄を添えてどうぞ。

土鍋コッチョリーノ「菜の花寿司」

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