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春をむすぶ


不思議な春さようなら

立夏もすぎ、今年も、不思議な春がいってしまった。

「期待」という言葉を口に出さなくなった。それは失望という思いからではない。「到来」を待つようになったのだ。それは受動ではない。自然も人も、流れに従う、流れを止めるようなことだけはしてはならないと、この2回の春で確信した。

庭の梅の木からコロンコロンと実が転がって落ち、ヨモギの葉は濃い緑色に成長してちょっと威張っている。最後の柔らかい葉を摘み、今年最後のヨモギごはんをつくり、副菜を添えながら、ただただ欲のない季節を願う日を過ごす。

春むすび弁当

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(うつわ:箱のうつわコッチョリーノ)
(左上から時計まわり)

●「ミョウガの忘れもの甘酢漬け」
「キュウリのピクルス」
(リンゴ酢、塩、甜菜糖、ごま油)
●「ニンジンと紅芯大根ラペ」
(ニンジン、紅芯大根、オリーブオイル、ニンニク、白ビネガー、塩、ローズマリー、宇和ゴールド柑橘)
●「ちぎり天のピンチョス」
(紅生姜、ゴボウ、キクラゲの練り物を焼いて生姜醤油と甘酒をたらす)
●「塩蒸し空豆」と「庭のルーコラ」
(セイロで蒸した空豆に塩、ルーコラ)
●「揚げ豆腐サラダカッテージチーズ添え」
(米粉つけた木綿豆腐を焼き揚げ塩少々、カッテージチーズ、レモンと醤油一滴)
●「出汁巻きたまご」
(タマゴ、出汁、甘酒)
●「よもぎいなり・おむすび」
「紅いなり・おむすび」
(酢飯、灰汁を煮出した庭のよもぎ、蒸した紅芯大根)


春むすび:「うつわ職人のなんちゃってレシピ」
コッチョリーノ ブログで公開中。


あとがきコッチョリーノ 

▶︎試練とは重なるもので。騒がしい世間のなかで、これでもかと、超えるべき波が押し寄せるわけですが、身近な食材とみなで喜べる食事ができることがなによりの救いです。▶︎波に流されない体幹はしっかりと、オーダー作品は地道にこなしております。

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