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フランス・ナント遠足。不思議なメリーゴーランド〜着物・オブジェアーティストの渡欧日記6〜

これまでの渡欧日記はこちら↓
スイスへ出発。ロケハン・街歩き・ごはん〜着物・オブジェアーティストの渡欧日記1

チューリッヒの美術館で講演・ワークショップ開催編〜着物・オブジェアーティストの渡欧日記2〜

着物でスイス街歩き〜着物・オブジェアーティストの渡欧日記3〜

TGVスイス→パリへ、パリ市内観光〜着物・オブジェアーティストの渡欧日記4〜

パリで美術館巡り。ピカソ、ソフィ・カル、プティ・パレ〜着物・オブジェアーティストの渡欧日記5〜


今回はナントへ一人遠足編です。
ナントはパリからTGV(フランスの新幹線)で約2時間半の地方都市。
東京から関西行くくらいのイメージですね。

かなり遠いけど日程的に行くなら日帰りになってしまうし・・・と、直前まで行こうかどうか迷っていたのですが、パリ在住のアーティストの友人まゆこさんに激推しされて思い切って一人別行動して行くことに。

ナントまでの交通費は、事前に決めてTGVのチケットを早めに取っていれば日本円にして約10,000円程度で済むはずなのですが、直前に買うと20,000円くらいで約倍額。
往復で更に倍。
ここまで円安で痛めつけられているお財布に更に大ダメージ。

パリに旅行に行くついでに行きたいなと思っている方は、早めにOmioなどで予約するのを強くおすすめします・・・・。

しかも私はうっかり買い間違えてしまって窓口で長く待つことに。

パリ版みどりの窓口で整理券を取ってジリジリと待ちます。

こういうところでながーく待たされるのは万国共通。

フランス語はもちろん英語もカタコトなので、Google翻訳を使って、間違えたから買い替えたいとなんとか伝えて書い直し。
パリだと親切なスタッフにあたるかそうでないかによって大きく対応が変わるようですが、親切な人が対応してくれて助かりました。

なんとか無事に乗車して、やっぱり英語くらい話せるようになりたいと考えながらおやつを食べる。

チューリッヒからパリに移動したTGVはかなり古めの車両だったのですが、今回はとても新しいきれいな車両でした。

トイレのミラーに何か書いてあるので翻訳したら

ハートも相まってなんだか可愛い。フランスらしいですね。


パラパラと雨の降るナントに到着。


目的は、Les Machines de l’ile/レ・マシーン・ド・リル

『ラ・マシン』は、フランスの劇団ロワイヤル・ド・リュクスや他劇団、技術者や彫刻家、建築家、クリエーター達が立ち上げたアート団体。独自に制作した機械じかけの巨大人形を操ったパフォーマンスを行う。
芸術監督フランソワ・ドゥラロジエール。

ここは本当に本当に素晴らしく、無理やり日帰りででも行って良かった場所でした。

計算された機能美の美しさと、自然の動物の造形の美しさが合体。
圧倒される大きな動物に対峙したときの感動に、さらにこれを人が全部作っている!という感動。
大人が見てもこんなに楽しくてワクワクするのに、子供が見たらもうどうなっちゃうのかな・・・

言葉を尽くしても私の語彙力では伝えられなさそうなのでぜひ写真を。


室内のこのエリアは、スタッフが説明してマシーンに乗せてくれます。


私もこちらの巨大鳥に乗らせてもらって大興奮でした。

本物のスチームパンク。
圧倒的なかっこよさでした。




スタッフさんの写真を載せていいのかわからないので控えますが、英語・フランス語がわからなくてもスタッフの方の説明が巧みで雰囲気がよくて素敵でした。

確かなことはわからないけど、施設の説明専任のスタッフというよりは、実際にマシーンを作っているクリエイターだったり技術者だったりする方達が交代で説明してくれているではないかと思われます。

プロフェッショナルな感じでとても楽しそうで「ここで働かせてください!」と言いたかった。

フランス語が出来たら本当に就職したい。
くらいスタッフさんたちがかっこよく、良い雰囲気でした。


何よりこの細部までの完成度、世界観の作り込み方。


そして一番見たかったのがこのメリーゴーランド。

2層になっていて、上は不気味な魚達、下はオウムガイや深海魚など。

これが実際に動く様は延々と見ていられます。




上の魚たちには乗車出来なかったけど、下のフロアの深海魚に乗車させてもらえました。
(が、私が乗った次の回に入った人たちはマシーンに不具合が出たみたいでスタッフが修理していて見学だけだったので、ラッキーだったのかもしれません。確かに絶対メンテナンスは大変そう&そして不具合多そう!)




この修理していたスタッフさんたちがまたカッコよかったです。
じっと見ていたら手を振ってウインクしてくれました。
私は技術者や職人さんの仕事ぶりをみるのが本当に好きなのです・・・・。
染工場や織物工場でも許されるなら延々と作業するのを見ていたい。

染工場や織物工場はなかなか難しいと思うけど、食品とか日用品の工場はよく公開しているところがあるから、今度から工場見学を趣味にしようかな。


そして、この深海の世界の上は、2階建てになっていてさらに別の生き物たちが。

ファンタジックな、海の上層の世界。

以前私が作った浴衣「Under the net」も浅瀬・中層・深海と3色展開したので、一緒・・・・!と一人妄想していました。

これは深海

こちらは浅瀬。


こういうものを見ると私の心に住むオタクが大騒ぎ。
本当に楽しい場所でした。

ナントのこの施設もまだ進化していくみたいだし、ラ・マシンの施設は世界各地にあるようなので、それを目的に巡る旅も楽しそう。

また訪れたい場所になりました。


ラ・マシンを見ただけでもう大満足してしまって、せっかく遠くまで来たのにナントの市街はさらりと移動しながら見ただけでしたが、住みたい街のランク入りしているらしく確かに居心地良さそうなところ。

次の旅日記は「パリからバルセロナ。バルセロナ観光」編。
いよいよ念願のバルセロナ。とガウディ建築を巡る旅に突入です。

本当に行きたいところが世界中にあって困っちゃう。

ではまた!


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