栄養カウンセラー×栄養コラムニストtamami yoshikawa

オーソモレキュラー栄養医学(分子栄養学)栄養カウンセラー。管理栄養士。ライター。4院でカウンセリングを担当。保育園でオーソ給食を実践。plusNUEtrition主宰。

栄養カウンセラー×栄養コラムニストtamami yoshikawa

オーソモレキュラー栄養医学(分子栄養学)栄養カウンセラー。管理栄養士。ライター。4院でカウンセリングを担当。保育園でオーソ給食を実践。plusNUEtrition主宰。

マガジン

  • 【うたいたくなる栄養学】

    栄養カウンセリングの現場では 老若男女、いろんな人たちが訪れます。 その人生とホンネに、 はっとしたり、じんとしたり。 日々、心を動かされています。 いろんなことがあるけれど、 うたいながら過ごしていこう。 心と身体をととのえるヒントを織り交ぜてつづっています。

最近の記事

【うたいたくなる栄養学】scene4 ダイエット、食べないのに痩せないのはなぜ? 最終結論

太りやすくなった! 甘いものが止まらない。 ほかの病気に紛れて、ひっそりこんなお悩みを持っている人は結構多い。 しかも結構切実。 クリニックでの指導は血液検査データがそばにある。 じろじろ眺めつつ食事についてじわじわ聞いていく。 カロリーオーバーなわけではない。むしろ足りないくらい。 ファストフードばかり食べているわけでもない。 でも。 血糖コントロールがあまり良くない。 血糖コントロールとは、血糖値を一定に保つコントロール力のこと。 身体は血糖値を一定に保つように

    • 【うたいたくなる栄養学】scene3 子どもを奪われた母と「あほらし劇場」

      わたしは仕事で ご高齢の方と会うことも少なくない。 嫌なことは嫌。 ストレートな表現に困惑もするが、清々しささえ覚える。 そしてたくさんの話をしてくれる。 過去の栄光、喜び、後悔、痛み。 言葉は、体験したからこその 血の通った、みずみずしさに満ちている。 懸命に学んできた最新栄養学の出番がないこともままあるけれど、 それはそれで彼らとの会話をけっこう楽しんでいる。 うかがったのは、とある高齢女性のお宅。 甘いものが大好き。家の中は食べ物で溢れかえっている。 さあ、どうす

      • 【うたいたくなる栄養学】scene2 春はいったん落ち着こう。

        春爛漫。満喫してますか? カウンセリングの現場にいると、体調がすぐれない… という方はけっこう多め。 すると、食事を抜いたり コーヒーをたくさん飲み始めたり 甘いものに走ったり。 するとますます体調は低下。 だるくて仕方がない、起き上がれない、などなど。 こんな日は そのまま脳の指令に従いすぎないのがコツ。 あれ? わたしこんなにコーヒー欲する人だっけ? 一旦たちどまって スープを飲んでみる。 おにぎりをかじってみる。 アミノ酸を飲んでみる。 焼き栗をかじってみる

        • 【うたいたくなる栄養学】scene1 「こんなに頑張ってるんだから!」の先にあるもの

          時間のない中、子どものためにようやく作り終えた食事。 せっかく作ったのにあまり食べず、時間が経つと 「おなかすいたー!!」の声。 「えー!!」「だから言ったのに(ため息)」 大人の心の声が聞こえてきそうな瞬間です。 結構多くいただくお悩みですが、こんなときはどうしますか? 10年前のわたしは、 とりあえず家の中にある、すぐ食べられるもの、例えば 買い置きの菓子パンや小袋のクッキーなどを与えていた記憶があります。 「本当は身体に良くないかも」と思いつつ、 緊急事態だから仕方

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        • 【うたいたくなる栄養学】
          4本

        記事

          わたしのストーリー。

           突然ですが、セミナーなどで「このかたはどんな方だろう?」と思うこと、ありませんか?   その人の経験したことは、伝えたいことと強力に繋がっていると思うわたし。わたしも伝えたいことがあるので、とっても恥ずかしいのですが、あえて晒すことにしました。※長文です 身体と食べ物はつながっていることに気づいた10代 高校の頃、父親が糖尿病を発症。もともとワガママな性格だったので治療食の本には見向きもしませんでした。みかんの缶詰を食べながら、お菓子は食べていないと笑っていた父。血糖値

          夏こそ気になる。お酒ってやっぱ太るの?

          とけそうに暑い、夏真っ盛りの日々。 汗をたっぷりかいた日は、やっぱり飲みたくなるのがお酒。キンキンに冷やしたグラスでぐびっと一口。喉を通り抜けていく爽快感! 暑い時期ならではの楽しみだと思います。 話は変わりますが「自粛期間が終わったのに体重が全然戻らない」という声をよく聞きます。甘いものもパンも控えているし、定期的に身体もちゃんと動かしている様子。薄着の季節だけに、体重は気になるのはすごくよくわかります。 そんなみなさんの話をよーく聞いていると、ある共通点があることに

          夏こそ気になる。お酒ってやっぱ太るの?

          疲れ知らずの心と身体を手に入れる、わたしの“最終兵器”

          リスタートして1カ月半経ちましたね。 ご無沙汰となってしまいましたが、みなさんお変わりないですか? わたしも再始動してます。 仕事はもちろん、勉強、zoomのイベントなども増え、あれこれ顔を出して楽しいーなんてやっているうちに、脳も身体もいっぱいいっぱい。。 そんな怒濤の日々のなか、いちばん頼りにしている存在が、ビタミンB群です。 ビタミンB群ってなあに? ビタミンの仲間で、8種類あります。 ビタミンB1 ビタミンB2 ナイアシン ビタミンB6 パントテン

          疲れ知らずの心と身体を手に入れる、わたしの“最終兵器”

          甘味がやめられない!その裏に見えるもの

          「お菓子は洋菓子ではなく和菓子を選んでいますよ」 「バナナは身体にいいから毎朝食べてます」 甘いものをつい食べてしまう話、本当によく耳にします。しかも毎日のように。チョコの1粒2粒では済まないといった感じ。 この言葉の裏から「本当は糖質の食べすぎはよくないんだよね」という隠れた思いも伝わってきます。 意志が弱いから、と自分を責めているんだろうな。わかっちゃいる。けど、やめられないーー。ある意味本能的な欲望。 こういった話を聞くたびに、彼女たちの身体から悲鳴のようなも

          甘味がやめられない!その裏に見えるもの

          肉が苦手? なら豆を味方につけよう

          「肉はあまり食べたくない」 「苦手」「胃もたれするし……」 お食事のはなしをするときに、けっこうよく耳にするワードです。 実はこういうった状態、オーソモレキュラー的視点で考えると、それこそタンパク質不足のサイン、ともいえるのですが......。 そこで味方につけたいのが豆。ちょっとめんどくさそうですが、使ってみるとけっこう便利です。たんぱくしっかりごはんが手軽にかないますよ。 女性にうれしい力がいっぱい畑の大豆、なんて呼ばれている大豆。女性に不足しがちなカルシウム、

          肉が苦手? なら豆を味方につけよう

          ニキビ跡にサヨナラ。透きとおる肌をAでつくろう

          梅雨入り前のさわやかな日が続きますね。 こんな日はシャツ一枚で出かけたくなります。中をすうっと風が通り抜けてゆく心地よさ。この時期ならですよね。 そんなファッションに似合うのは、軽やかなメイク。そしてニキビ跡などとは無縁の、透き通るような素肌ではないでしょうか。 そんな肌を、自分でつくってみませんか。鍵を握るのは、ビタミンA。 生まれ変わりをスムーズにする 美肌の栄養というと筆頭にあがるのがビタミンCですが、じつはビタミンAも大きく関わっています。レチノール、レチナー

          ニキビ跡にサヨナラ。透きとおる肌をAでつくろう

          植物油はヘルシー?

          脂を意識しているひとは肌がキレイ。 内側からフワッととしていて、透明感があってみずみずしくて。赤ちゃんのほっぺたみたい。 職業柄、これまでたくさんの人を取材してきました。もちろん美容のオーソリティー的な方々にも。みなさん美しく、食には並々ならぬこだわりを持っていらっしゃる。 動物性も含めて脂を意識している人は、艶っぽいというか色っぽいというか、湿感がある感じ。菜食系の方も多かったのですが、同じ美肌でも繊細な印象。少々パサパサした感じは否めないかも。 肌は内臓を映す鏡。

          地味にスゴイ! 亜鉛

          突然ですが。亜鉛というとどんなイメージが浮かびますか? 「味覚障害」、「セックスミネラル」、といったところでしょうか。男性的なイメージ。わたしもそう思っていました。あんまり縁ないかもって。 でもオーソモレキュラーを勉強して、見方が180度変わりました。そして、日々欠かせないものになりました。こんなに大事なものだったんだ! 今日も身体のすみずみで活躍している亜鉛は、体内で300種類以上の酵素にかかわっています。 と書くと。「?」となってしまう人も多いかもしれませんね。で

          夜に食べることについて考えてみた

          眠くなってベッドに入ったとたん、急にお腹がすいてきた……。 こんなとき、あなたならどうしますか?  そのまま布団に潜り込んだり、「カロリーをとりたくないから」とフルーツを口にしたり、いろんな対処法がありそう。 「夜中に食べると太る」とはよくいわれることです。時間栄養学の面から見ても、確かに脂肪を溜め込みやすい時間と考えられています。 でも、空腹のままでは眠れなくなってしまったり、眠りの質が下がってしまうことも。 いろんな考え方がありますが、こんなときわたしは、身体の

          夜に食べることについて考えてみた

          結論。果物ってヘルシーなの?

          最近よく目にする、キウイのCMが大好きです。 キャラクターがサウナに行って白目をむいたり、汗ダラダラでランニングをしたり。憎めないかわいさ。 そして「キウイはヘルシー」と結んでいきます。ここで思うこと。 「本当にキウイはヘルシーなの?」 キウイはビタミンCや食物繊維もたっぷり。高血圧対策に欠かせないカリウムや、DNA作りに関わる葉酸も豊富です。ポリフェノールもたっぷり。そして糖質も多め。 この事実に対して、「ヘルシー」と解釈するかどうか。 これらの栄養が特に必要な

          糖質コントロールを阻む3つの“壁”

          自粛太り、なんて言葉もちらほら耳にする今日このごろ。そのせいか、低糖質フードの売上げが伸びているのだとか。 糖質を控えるだけ、というシンプルな方法でウエイトダウン! ということで流行した糖質制限ダイエット。なかには挫折した苦い経験を持つ人もいるのではないでしょうか。 いろんな理由があると思いますが、なかでもありがちなことについて考えてみました。 糖をうまく作り出せるか ここで糖質オフ成功のキーとなる「糖新生」についておさらいをしてみましょう。 体内で使われるエネルギー

          糖質コントロールを阻む3つの“壁”

          「タンパク質、とるならなぜ豆じゃなく肉がいいの?」について考えてみた

          お肉や魚、大豆に卵。 「健康のためにはタンパク質が大切」は多くの人が知るところ。 そのなかで豆腐や納豆など、植物性にこだわる人もけっこう多い印象。 大豆製品はすばらしい食材だと思います。タンパク質はもちろん、食物繊維も豊富。女性ホルモンの代わりになって体内ではたらいてくれるイソフラボン、抗酸化作用のあるサポニンなども含まれています。納豆なら腸内環境改善にも貢献してくれます。 ただ、たんぱく質補給という視点から考えるなら、ちょっともったいないかも……と感じるのも本音です

          「タンパク質、とるならなぜ豆じゃなく肉がいいの?」について考えてみた