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第二章 ひがし北海道行脚旅(その1)

18 関空→新千歳→札幌→遠軽

 渡道第二弾(回数としては3回目)は黄金週間後半をフル活用したフリーきっぷの旅を楽しむ。今回使う乗車券類は「Peachひがし北海道フリーパス」で、LCC(格安航空会社)の利用を条件に新千歳空港駅で購入できる期間限定の企画乗車券である。フリーエリアが結構広く、新千歳空港―小樽間と札幌―旭川―網走―釧路、それに石勝線、根室本線、富良野線の全線がついてくる。というよりは特急「オホーツク」「スーパーおおぞら」で行けるところとその走行線区の範囲内、そこに知床・根室と富良野、おまけに小樽も入っているぞ!と見るほうがわかりやすいかもしれない。ともあれ、5日間有効15,500円を有効に活用して、ミッションクリアに精を出そうではないかという旅である。ただ、今回の旅程はこの乗車券を「使いたおす」のではなく、あくまでも「有効に活用する」ために「もったいない!」使い方もしていることを予めお断りしておく。
 5月5日子どもの日の関空発7時、MM101便の人となって三度、北の大地を目指す。黄金週間の旅、さぞかしお高いのでしょうと言われそうだが、往路5,300円、復路9,150円(運賃のみ、手数料類除く)が高いか安いかは読者諸氏の見識に委ねる。新千歳空港へはほぼ定時の9時過ぎ着。まずは旅程確保の第一歩、乗車券確保のため搭乗券となるレシートを持ってみどりの窓口へ急ぐ。予定の乗車列車となる快速「エアポート95号」は9時30分発でも間に合うが、ありがたいことに駅員氏の作業が最高にスマートで、絶妙な動きで1本前、9時15分発快速「エアポート93号」に乗ることができた。

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