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旅の伴にした本(39)鉄道無常 内田百閒(けん)と宮脇俊三を読む

まさに旅の伴にするにはもってこい、なテーマの著作を読みました。
酒井順子著「鉄道無常 内田百閒(けんー門構えに月)と宮脇俊三を読む」
角川文庫刊。

2021年に上梓されたものが文庫本となって出版されたものですが、旅そのものも筆を取るテーマとなる著者にとって、まさにこの両者は二大巨頭というにふさわしい題材ということになります。

正直なところ自分、内田百閒も宮脇俊三いずれも著作を読んだことはなく、数多くの方々の感想や一部抜粋、もしくは書評の抄録を見聞したことがある程度。著作となる書名もいくつかしか知らず、むしろこの作品を通じて「そういった内容のものなのか」と知るところが多数ありました。

自分も旅をするのが好きではありますが、この二大巨頭のように「『単に』列車に乗りに行く」ための旅はほとんどしたことがありません(ほとんど、というからには無いわけではないらしい)。それゆえに共感できるところもあるとはいえども、こうはさすがにならないなあという感想を持った部分もありました。
でも、「わかるなあ、それ」という感想は全指に余るほどたくさんあり、この両者に興味がある方であれば目を通してみるのもよいかと思います。

実際、なかなか読み応えがございました。

それでは次回の投稿まで、ごきげんよう。

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