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第一章 早春北帰行と帯広弾丸&四国フリー獲得旅(その1)

3 小牧→花巻空港→新函館北斗

 2018年の渡道第一弾は北海道フリーパスと北海道&東日本パスの2枚を同時に使うという、何とも非効率?な旅となった。それでもこの旅に大いなる意味があると言えるのは、それぞれの企画乗車券の効力によるものが大きい。今回の旅程は3日間をかけて花巻空港から青函トンネル経由で渡道し、夜行バスを組み合わせて稚内まで一気に北上。返す刀で宗谷本線を行きつ戻りつしながら函館まで南下、再び青函トンネルを抜けて三沢空港から帰阪するというもの。すなわち、本州と北海道との移動については北海道&東日本パス+オプション券の活用で、これは1日目と3日目に活躍することになる。一方で北海道フリーパスは道内の指定席列車の利用はもとより、2日目は自由席利用も含めて特急列車がフル活用できる。そして2018年春からの限定特典として指定駅でオリジナル列車カード(以下「限定カード」)を手に入れるという課題がついてくる。また、こちらは北海道新幹線が範囲に入っておらず、道内発着ではないからこその「二刀流」であったのだ。あとは大事な目的である、キハ183―0系記念入場券(以下「キハ183系入場券」)とJR北海道わがまちご当地入場券(以下「ご当地入場券」)の購入である。
 名駅新幹線口の投宿先から早起きして、リムジンバスにて向かうは名古屋空港、いわゆる小牧空港である。ここからFDA(フジドリームエアライン)でいわて花巻空港へ向かう。搭乗便はFDA351便である。空港内のコンビニで軽食を購入、機内で朝食とするつもりで搭乗手続きを済ませて待機していると、どうやら機材側のトラブルで30分ほどの遅延が発生。盛岡や函館でかなりの余裕を持たせた旅程を組んでいたとはいえ、乗り継ぎパターンが少ないルートをたどることから、着地まではそれなりに気を揉んだ。結果、リムジンバスに乗って花巻空港駅に到着したのが9時過ぎで、駅での滞在時間が大幅に短くなっただけで済んだのは幸いであった。
 盛岡からはIGRいわて銀河鉄道と青い森鉄道で在来線を北上する。乗り継ぎは八戸のみの1回で済み、青森までは約3時間40分の旅。途中の八戸では駅そばを啜る。青い森鉄道区間に入ると、列車や区間によってアテンダントが乗務する。この列車では見習いと指導担当の2名乗務であった。青森でも順調な乗り継ぎで新青森へ移動、ここからオプション券が威力を発揮する。「はやぶさ21号」は木古内停車の63分運転で青函間を結ぶ。木古内駅もキハ183系入場券の取扱駅なのだが、当時の時点では全駅コンプリートはまだまだ想定になく、とにかく北の果て、稚内を目指すのがメインなのであった。新函館北斗駅に降り立つのは開業直後以来。乗り継ぎ時間を活用して限定カードとご当地入場券を入手した。ここはどちらもみどりの窓口で手に入るのがありがたい。

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