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消費者としてよい未来をつくるには

自ら事を起こすというのは、どうしても小さなことからとなるのが当たり前。それぐらい人ひとりができることは、大きくはない。
だけど人が集まって同じ方向を向き、目的や目標を設定してそこへ進んでいけば、その分だけ大きなうねりをもって力をつくり出していく。

つくり出していくからには、何かしら行動を起こす必要がある。ではどのような行動を起こせばいいのか。いろいろなことが思いつくだろう。

例えば、社会の一員であるという立ち位置に自分を置けば、何かを作ったり売ることができる人は生産者となればその役は果たすことができる。もちろん、確実に売れるもの、役立つものをつくればそれでいいのかもしれないが、そのようなものが都合よく自分の手元にあるとは限らない。そもそも、生産者となれるだけの職能や経験、資格や先立つものがなければ、そのスタートラインに並ぶことすらままならない。生産者になるのはけっこう大変なのだ。

では、どうすればよいか。簡単に述べてしまえば、生産者が提供しているものやサービスを購入し、それを自分や家族、世間に役立つように用いればよいということになる。すなわち、消費者として行動を起こすことによって、いろいろなものをつくり出すことができる。需要の創出や、貨幣の流通。生産者の生産活動や経営への貢献。そして消費によって得ることができた「よいこと」を自分だけでなく家族や友達・仲間、ひいては社会に拡げていくこともできる。

消費活動であれば、子どもや高齢者でも何かしらの関わりが必ずあるはずだ。何気なくお金を使うのではなく、明確な目的や意志を持ってお金を使うようにすることで、よりよい消費活動につなぐことができる。具体的には、多少高い値段であっても身近な店舗や店員から買い求めるようにする。「地産地消」はその意味で理想的だ。地域によっては難しいかもしれないが、全国展開しているようなチェーン店で買い物を完結させるのではなく、地元の人や会社・団体が経営しているところで買うようにすることで一定の貢献はできる。

業界や業種によってはすでに難しくなってきているものもあるかもしれない。だけど、手に届く範囲で“表情が見える”消費活動が少しでも多くできるようになれば、未来のためにできることのひとつにつながるのではないか。

そのまちで生きていくことは、ここ地球で生きていくこととつながっているのだから。
#未来のためにできること


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