海外の食べ物を食べられない話

厳密に言うと海外の食べ物を極度に食べたくない話、である。

海外産と記載されている食べ物を認知した上で摂取しようとすると吐き気を催してしまう。嫌いな食べ物を涙目で飲み込む子供のように込み上げてくる胃液を堪えながらグッと水分と共に胃へ流し込む。

食材を買う際にトレーの裏側に原材料や産地が記されているものが多いが、そこに「国の名前産」と書かれていると躊躇わずに棚へ戻す。

そういう強迫的観念が根付いてきたのはいつ頃なのか。

きっかけが隣国の冷凍餃子事件のような気もするのだが、それ以前も極度に国産ブランドに拘っていた気がする。

ただの神経質で舌が敏感な訳ではないと思うのだが、なんとなく海外産の食品(生物やお菓子)は口に入れた瞬間に判断できるようになってきた。

日本の食料自給率は低く、6割ほどを海外輸入に頼っているので、外食やお弁当などを買う場合はほぼほぼ海外産の食べ物が入っていると思うが、国名の記載を見なければ何とか誤魔化しつつ食べることができる。

あーこれ○○国の食べ物なんだよな〜とか頭で思ってしまうと一巻の終わりだが、口に入れてしまえばそこまでの脅威ではない。

生きづらいなあ。

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