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行く前にチェック!ロンドン・ナショナル・ギャラリー展

もともとはネットでの事前予約のみでしか入手できなかったチケット。
「11月末から平日なら当日券も売り出しますよ」というニュースを知り。休みがたまたまとれ。行ってきました!

ロンドン・ナショナル・ギャラリー展!!!

イン! 国立国際美術館!!!
(帰ってきたばかりなのでテンション高いw)

いやぁ…、余韻に浸り過ぎて、クロークに預けたコートを取りに行き忘れたまま帰路についてしまうくらいよかった。

やっぱり「ゴッホのひまわりが来る」っていうのは、インパクトがありますね。
美術館に行かない会社の上司が「駅でポスター見かけた。俺も行こうかな~」と言うとりました。

そんな上司に伝えたい。

事前に押さえておくべきポイント!

1.この機会、猛烈にありがたい

2.イギリス人の作品集というより、イギリス人が集めたヨーロッパ作品集

3.ムリーリョの描く子供がギャンかわ


それでは1つずつ解説。

1.この機会、猛烈にありがたい
イギリス国外でのロンドン・ナショナル・ギャラリー作品のみのまとまった展覧会は、なんと200年の歴史で初めてのことなんだそうです。

逆に、なんでこんな奇跡の展覧会が開催されたの!?
人気ナンバーワンといっても過言ではないゴッホの「ひまわり」、借りちゃっていいの!!??

今頃ロンドンで「ひまわり見に来たのに無いやないか!!!日本に行っとるだと?!キイイイィィィィ!!!!!」とカチキレてる人がいっぱいいるのじゃないか…と勝手に心配になります。

想像するに、コロナの影響がなければオリンピック開催中に会期がまたがっていたはずなので、「オリンピックで日本に来る世界中の人々に、イギリスの文化力をアピールできちゃうな」っていうロンドン・ナショナル・ギャラリー側の思惑もあったのかもしれない。

ともかく、もう二度と日本で拝めないのでは…というお宝作品が目白押しなので、「ありがたや」とロンドンと企画してくださった学芸員さんに手をすり合わせるマインドで見たいところです。


2.イギリス人の作品集というより、イギリス人が集めたヨーロッパ作品集
もし「トーキョー・ナショナル・ギャラリー」という美術館があると耳にしたら、きっと「国宝級の日本美術がいっぱいあるのかな?」と想像されるかと思います。
当然ですよね。訳したら「国立東京美術館」ですから。

だけどね、ロンドン・ナショナル・ギャラリーにはね。
イギリス人の作品はそんなにないよ。

イギリス人作品の多くは「テート・ブリテン」という別の美術館に収蔵されております。

ロンドン・ナショナル・ギャラリーにあるのは「イギリス人が集めた、フランスとかスペインとかイタリアとかオランダの絵」です。
そのラインナップは美術館のお手本といわれるレベルで網羅されており、西洋絵画の歴史がひと通り学べちゃいます。

なので今回は、イギリス人がどんな作品を描いていたかは分からないけれど、イギリス人がどんな目的でどんな外国の絵をゲットしていたか、を意識しながら見るとめちゃくちゃ面白くなります!


3.ムリーリョの描く子供がギャンかわ
スペインの画家・ムリーリョが子どもを描いた作品が2枚あったのですが、どっちもめっちゃくちゃ可愛かった!!!!

しかも可愛さ方向性がそれぞれ違って、お得感がありました。笑
ザ・美少年とクラスのわんぱく坊主、それぞれの魅力みたいな。

「キリスト教の誰がモデル」とかの情報を抜きにした状態でも、あまりの可愛さゆえに作品の吸引力が凄まじいので、ずっと見ていられます。
ぜひ癒されてください。

「ムリーリョの作品の人物、ななめ上見がち」っていう自分の中での美術あるあるがあったのですが、この2枚にはその法則が当てはまらず残念。
あるあるじゃないのかも。笑


事情に見ごたえある展覧会なので、平日に行ける方はぜひ!^^

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