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モロッコ滞在記4 出産立ち合い

サラーム!こんにちは😃 20190131
毎日毎日、とんでもなく忙しいです。こんな田舎で?とびっくりしているのは私も一緒です。出産立会い経験をさせてもらいました。
モロッコの病院で赤ちゃんを産むなんて、なんて、なんて、チャレンジャーなの!と感動してしまったのと、持ち前の好奇心が抑えきれず、一緒に病院に行ってしまいました。モロッコはイスラム国なので男は産婦人科病棟へは入れません。よって、配偶者も基本的にはダメ。ご主人は通訳で必要なのに…時々入るとあーだこーだ言われているようでした。変なの。パートナーの立会い出産なんて夢のまた夢。それ以前の話のようです。しかし、分娩室に入ると、ドクターの椅子に猫が座っているではありませんか!😲男はダメで、猫はいいのかよ?と
、日本人奥様と一緒に慄いていても、もう引き返せません!猫の方がどう考えてもばい菌でいっぱいではないのだろうか?よくわからない、イスラムの考え….奥様に出産体験記書いたら?と勧めたら、代わりに、ももこさん書いてくださいと言われましたので許可とってます。トイレは例のアラブ式、和式に近いやつで、手動フラッシュ。ああ、きっと先進国しか行ったことのない人には、想像のできない代物だよな。
この出産立会い、2-3時間で終わるのと思いきや、夜中の2時に行って、生まれたのが19時20分なので、17時間病院にいました。その間、隣の部屋、向かいの部屋に3-4人ベルベル女性が入って行きましたが、数時間で出産。どうやら、こちらの人は産むのは早いようです。今、ファティマに聞いたら、こっちの人はわりと早く産んじゃうのよって言ってた。家で産む人だってまだまだいるわ、だって。やっぱり繁殖力もあるんだな。皆8人-10人くらい兄弟いるし。不妊治療なんて、なんのことか?身体が強い?のでしょう。過酷な環境で生きてるもんね。しかし、病院なのに、やっぱり家と一緒で寒い🥶館内も病室も。分娩室はエアコンが効いていたが、日本の病院に比べると薄寒い感じ😨そうこうするうちに、妊娠中の別の猫が🐈分娩室に何度も来るし。こっちが食べてるサンドイッチくれって鳴くし、居座るし。笑笑
ありえないんですけど。猫もここで分娩するんかな?もっと写真撮りたかったけど、他の部屋のドアも開けっぱなしで、他人の股間が丸見えの環境だったので遠慮しました。なんか戒律が厳しい割りに緩いんですよ。セキュリティが。
右と左の端に写ってるのがお産婆さんたち、右から2番目は旦那様のお姉さんで顔は公開しないでと言われました。お姉さんとは、言葉は通じませんが、最後は同じ出産チームメイトとして抱き合いました。因みにお産婆さんたちも英語とフランス語どっちがいいか聞くから英語って言ったんだけど、後半はほとんどフランス語でした。どっちも中途半端なレベルの私といい感じ。笑笑
ただ妊婦の母国語が日本語だったので、人間余裕がないと外国語なんて出てこないものである事がよくわかりました。拙いながらもお手伝いさせて頂けて感無量でございます。赤ちゃんの頭が出てきてからの数分は鼻のチューブが取れたら突っ込む、息を吐けーーーいきめーーーの繰り返しでした。鼻のチューブが簡単に取れるって日本ではあまり聞いた事がありません。因みにリクライニングベットではありませんでした。多分昭和30年くらいの環境なのでは?私も見た事がないくらいですから。病室も人が溢れるほどいて、うるさくて会話ができない。寂しさとは無縁です。初めての出産という本を17時間の間によんでいましたが、そんな美しいvery(雑誌)の世界はここにはありません。ただただ生きるのみ。ベッドも丈が短くて、妊婦の足が窮屈そうで、いやはや、私たちはいろんな意味で恵まれた世界にいることを思い知らされました。便利になると、人も弱くなるという事だね。日本のテクノロジーとモロッコの自然体の中間くらいがちょうどいいのだけどねーと思いました。

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