【読書】傷は消毒しないで〇〇治療!もはや常識と思ったのですが。空いてる理由〜『傷は絶対消毒するな』〜#256
おはようございます、tamamioです(^^)皆さん、ケガをしたとき、どのように処置されますか?
もちろん消毒!という方もいらっしゃると思いますが、実はケガに消毒は厳禁!なのです!
今回は、科学的に正しいけがの処置について発信します。
1 傷は消毒せずに〇〇するのが正解
本日のおすすめ本はこちらです、ドン!
か~な~り~古い本(2009年!)なのですが、最近思うところがあったので、あえて!
筆者の夏井氏が提唱するのは「湿潤治療」です。「湿潤治療」の原則は次の2つ。
1・傷を消毒しない。消毒薬を含む薬剤を治療に使わない。
2・創面を乾燥させない。(p20)
超簡単に解説します。(「しない・させない」(^^))
2(1)消毒しない
なぜ消毒薬を使用しないほうが良いのか。それは、消毒薬が「細菌だけ」殺してくれるわけではないからです。こう書けば、皆さんももうお分かりだと思います。
では、消毒薬はどうやって細菌を殺しているのか。(中略)どの消毒薬も破壊のターゲットは、タンパク質である。(p73)
タンパク質って。人間の細胞にもタンパク質ありますよね。ここまででも既に怖いのですが、ここからが本番です。
消毒薬は人間の細胞膜タンパクも変性し、人間の細胞膜を破壊するのだ。(中略)人間の細胞膜タンパクと細菌の細胞膜タンパクでは、消毒薬が攻撃(結合)しやすいのはどちらかといえば、なんとそれは、人間の細胞膜タンパクの方なのだ。(p75)
消毒の後の、あの「しみる~!~!」感じは、私たちの細胞が殺されている痛みだったのですね・・・。
2(2)乾燥させない
傷ができた時、私たちの体では「自分で傷を修復しよう」とする動きが生じます。自然治癒力ですね。
傷ついた皮膚の再生をしてくれるのが、細胞・真皮組織・肉芽組織ですが、これらは「乾燥に弱い」のです。皮膚の細胞を乾燥状態に置くと、あっけなく死んでしまうそうで・・・。
傷は、しばらくすると「かさぶた」ができますよね。そのかさぶたは「細胞・真皮組織・肉芽組織のミイラ」なのです。
カサブタは要するに、中にばい菌を閉じ込めて上から蓋をするようなものである。だから、カサブタになるといつまでも治らないし、閉じ込められたばい菌が暴れだせば化膿することになる。(p26)
おそろしッ!最近は、保健室でも消毒しませんよ(^^)
3 「湿潤治療」のマストアイテム
ではどうすればよいのかと言うと、そこは「湿潤治療」です。
1 傷にくっつかない
2 滲出液(細胞液)を外に逃がさない
3 ある程度水分(滲出液)吸収能力がある(p30)
これで傷口を覆うのだそうです。具体的には、このような商品で。
すり傷の場合は、次のように処置します。
1 出血を止める
2 汚れを拭きとる
3 パッドを貼る(p38)
このパッドを貼ってしばらくすると、傷口が「ぷくっ」と膨れてきます。水分が傷口を覆って、せっせと治してくれているのでしょう、がんばれ!
4 常識、と思っていたのに
これはもはや「常識!」と思っていました。今更書くまでもないかと!でも、そうでなかったという衝撃の出来事がありました。
息子(小5)がサッカー中に骨折し、2週間前からギプス生活でした。処置は近所の整形外科で。
先日、ようやくギプスが外れたのですが、ギプスが足に擦れて、皮膚が破れていました(すり傷)。
その傷に、お医者さんが消毒をしたのです。「ああ、傷は消毒するな」って、常識でなかったのね、と感じました。
帰宅して夫にそれを話すと「だからあそこは空いてるんだよね」と。確かに、いつ行ってもすぐに診察してくれます。まぁ、致命傷でないのでいいのですが(^^)
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!こうして書くことで、私も勉強になります!感謝!
では、今日も素敵な一日を!ありがとうございました!
私の創作活動の糧は「読書」です。より多くの書籍を読み、より有益な発信ができるよう、サポートいただけると嬉しいです。