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【子育て】noteで学べる不登校の基礎基本②~不登校にならない子は「ストレス耐性」が育っている~#529

おはようございます、tamamioです(^^)先日から、不登校の基礎基本について発信しています。

本日はその2回目「ストレス耐性の高め方」の発信です。

1 ストレス耐性の高め方・2

「ストレス耐性」とは、小柳憲司先生「柔軟性のあるしなやかな力」と定義しています。

具体的には、これです。

外部からのストレスを「上手に避けて通ったり、しのいだり、助けを求めたり」する力

『特別支援教育』No19

このストレス耐性は、生まれつきに備わっている素質ではなく、育てることのできる力です。

では、どのように育てるのか。小柳先生は、次の2点を挙げています。

1 その子の自己肯定感を高めること
2 基本的な安心感を与えること

『特別支援教育』No19より。文末表現は変えてあります。

この2点の育て方を、以下にご紹介します。

2-1 ストレス耐性の育て方①自己肯定感を高める

自己肯定感とは、小柳先生は次のように述べます。

「きっと自分は何とかなる」と自分自身に対して漠然とした自信をもっていることです。

『特別支援教育』No19p14

勉強や人間関係などが、うまくいかないこともあります。そんな時は、「何とかしよう」ともがくことも大事ですが、

同時に「ちょっと待とう」という姿勢も大事なのだそうです。「避けて通る、しのぐ」力ですね。

「ちょっと待」つために必要なのが、「自分は何とかなるさ」という自己肯定感です。

自己肯定感の育て方は、もうこれしかありません。成功体験の積み重ね。

2-2 自己肯定感は「成功体験の積み重ね」から

小柳先生は、次のように述べます。

自己肯定感はいろんな成功体験を積み重ねること。「できた!」という経験をしていくことによって生まれてきます。

『特別支援教育』No13p9

成功体験の積み重ね。まさに、私たちTOSSの目指すところと一緒です。

国語や算数など、教科の指導法を学ぶのも、学級経営や特別支援教育を勉強し続けるのも、全ては「子どもの自己肯定感を高めるため」。

「できた!」体験を重ねることで「自分もやればできる!」という自己肯定感が育っていくのです。

3 ストレス耐性の育て方②安心感を与える

安心感とは、私たちがイメージするその名の通りの「安心感」です。

「自分はここにいてもいいんだ」といった気持ちだったり、「ありのままの自分でも周囲は受け止めてくれる」という気持ちだったりします。

『特別支援教育』No13

この安心感があると、失敗した時やうまくいかない時でも、周囲に「助けて」「手伝って」ということができます。

「助けを求める力」の源が、安心感なのです。安心感を育てるためにはやっぱりこれです。

安心感は、周囲から受け入れられ愛された経験から生まれてきます。そして、虐待やいじめなどの経験から失われることになります。

『特別支援教育』No13

4 自己肯定感を高める難しさ・2

以上、自己肯定感と安心感を高める大切さを述べてきましたが、最後に一つ、自己肯定感を高めることの難しさについてお話しておきます。

自己肯定感は、以下の2点の理由で高めることが難しいです。

1 失敗が続くと失われる。
2 子ども自身が動かないと得られない。

1は、自信を失ってしまうからです。一度、自己肯定感が高まっても、それを維持し続けるには、やはりそれなりの努力や工夫が必要です。

そして2が一番の問題かもしれません。

自己肯定感は子ども自身がある程度動かないと育っていきません。だから周りが手伝うことはできるけど、最終的に与えることはできないのが自己肯定感だといえます。

『特別支援教育』No13

自己肯定感がどん底まで低下している子は、やっぱり挑戦なんてできないもの。それでも、成功体験を積ませて、自己肯定感を回復させたい。

だから、課題のハードルをうんと下げて、「できた!」「できた!」を重ねて・・・と、地道にやっていくしかないと思います。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました!次回は、皆さんこれを知りたいのではないでしょうか?

「不登校気味なのですが、『登校刺激』は与えたほうがいいの?」について発信します。

では、今日も素敵な一日を!

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