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【子育て】人間的魅力を高める「長期休みの宿題」とは~子どもの「非日常」に求めてしまう「日常」~#296

おはようございます、tamamioです(^^)お子さんをお持ちの皆さん、もうすぐ冬休みですね!長期休みの宿題、大変ですよね!

今回は、私が教師として心がける「長期休みの宿題」について発信します。

1 「非日常」に大人は「日常」を求める

私は小学校教師です。勤務校でも、多くの学校と同じく「冬休みの宿題」があります。

長期休みになると、いつも思うのが「長期休みの宿題は少ない方がいい」です。早寝早起きのための「生活がんばりカード」とか、ほんと、いらない。「出す人」がこんなことを言っていてはいけないかもしれませんが。

親御さんも、大変ですよね。「宿題終わった?」「早くしなさい」と催促したり、最終日にまとめて「がんばりカード」に印を押したり、メッセージを書いたり・・・。そこまで学校に干渉されたくない!

長期休みは子どもにとって「非日常」。学校や親は、それに「日常」を求めるのですよね。それはギャップがあるはずです。

2 人間的魅力を高める、長期休業の宿題

私はTOSSで学んでいます。TOSS最高顧問の向山洋一氏は、夏休みの宿題について、次のように述べます。

もともと勉強に適さないから、夏休みがあるのである。夏休みにしかできないものをやった方が、ずっと良いのである。

『調布大塚小の教育実践』p33(向山洋一著・東京教育技術研究所)

今から40年近く前ですから、当然家庭にも学校にも「エアコン」はありません。当時とは状況が違うかもしれないですが、「夏休みは暑い」「冬休みは親が忙しい」そして「時間がたっぷりある」のは今も同じです。

向山氏は、「夏休みにしかできないもの」の例として、次を挙げています。

①水泳の級を上げる。
②十日もかけて一枚の絵を描く。
③物語をたくさん読む。
④遊ぶ。

(前掲書)

勉強よりも、「文化的な活動」が多いですね。チマチマとドリルをするよりも、人間的魅力が増しそう!ちなみに向山氏は、これを職員会議で申し合わせ、保護者にも周知したそうです。すご!

3 tamamio的・夏休みチャレンジ

そんな私も、過去に「夏休みチャレンジ」を宿題にしたことがあります。ざっくり説明すると「勉強以外で、自分の好きなことを一つ決めて取り組みましょう」という宿題です。

小学3年生だった教え子たちは、「ザリガニとり」「ユニバ旅行記」「自転車で冒険」など、かわいらしいチャレンジをして報告してくれました。「寿司のネタ覚え」なんてのもありましたが、それもまたよし!

冬休みなら「お手伝い」「お正月の遊び」ですね。大変でなかったら、チャレンジさせていただけたらと思います。

4 tamamio的前倒し「7月中・今年中」

上記以外で私がしているのは「宿題の前倒し」です。毎年、学校でも自宅でも、子ども達にこう言います。

「夏休みの宿題は7月中に、冬休みの宿題は今年の内に。絶対に、持ち越すことのないように」

宿題は、配られた瞬間が一番やる気があるものです。学校で配られ「やるぞ!」と思って、家で表紙を見ると「げんなり・・・」という記憶が、皆さんにもあると思います。

もう、やる気のあるうちに片付ける!空いた時間を有効活用する。仕事も勉強も同じです。

5 子どもの「全集中の呼吸」が見られる瞬間

と言うわけで、私は一昨日に「冬の日誌(薄いドリル)」、昨日「プリント集」を配布しました。配った瞬間「残りの時間、日誌・プリントをやってよし」と。

もう、必死に取り組みます。学力的に厳しい子は友達とやったり、私が指導したりして、とにかく「宿題を減らす!」と全集中の呼吸で取り組みます。

宿題も、もちろん「日誌」「プリント」。冬休み前に終わらせたらいいと思います。学力的に厳しい子には、これくらいの量でも負担だと思います。

勉強のできる子は「もう終わった~」と言っていましたが、そういう子は家で通信教材をしているので大丈夫(^^)それに、どうせ冬休み明けには2学期の勉強も忘れているでしょ。3学期にさっと復習します。

と、ここまで読んでいただき、ありがとうございました!もうすぐ冬休みですね!教師・子どもはワクワクですが、親御さんにはお手数をおかけします。

では、今日も素敵な一日を!今日は学級でパーティーです(^^)



私の創作活動の糧は「読書」です。より多くの書籍を読み、より有益な発信ができるよう、サポートいただけると嬉しいです。