【読書】読書の春!3冊~村上春樹・上質エッセイ・少女の戦争~#392
おはようございます、読書大好き、tamamioです(^^)
今回は、最近読んだ文学書3冊をご紹介します!読書は本当に楽し!
1 祝アカデミー賞『女のいない男たち』
アカデミー賞を受賞した『ドライブ・マイ・カー』が収録されている短篇集です。私が紹介するまでもなですね。村上春樹の世界観にどっぷり浸りました。
どの話も良かったのですが、一番好きなのは『木野』です。終盤は、もはやミステリーで「これ、誰?」「一体誰が?」と心底怖かったです。
ミステリー化したのは、主人公の木野氏が「禁」を破ってからで、それが幾通りにも解釈できて・・・。また、何度も読むと思います!
2 優れたエッセイとは何ぞや?『父のビスコ』
「そもそも『エッセイ、随筆』とは何なのか」。本書とは、そんな疑問を抱えていた時に、地元の図書館で出会いました。
とりあえず、名エッセイストである著者の平松洋子氏から学ぼうと、手に取りました。
その場で冒頭の『母の金平糖』を読み、即、Amazonで注文しました。じっくり読みたかったからです。
ちなみに、「随筆」の定義は以下です。
つまりは「個人の感想」です。その「単なる個人の感想」が価値をもつって、一体どんな作品なんだろう。
それを平松氏から学びたかったのですが、まだまだ、私には分からないようです。今は、『父のビスコ』を読者として味わいます。
3 まるで良質の翻訳書『同志少女よ、敵を撃て』
そして、今まさに熱中しているのが『同志少女よ、敵を撃て』です。
こういった、「女性から見た戦争」は、本当は、読むのがすごく嫌なのです。実際、書店で何度も手にとっては書棚に戻し、を繰り返しました。
今回、Audibleに本作が加わったので、「それでは・・・」と聞いてみることにしました。どうしても、好奇心に勝てなかったということもあり。
やはり、私が最も恐れていた「女性への暴行」が、それも私が一番残酷だと思う状況で出てきたのですが、それでも聴くことを止められませんでした。
「まるで見てきたかのように」とはよく言いますが、まさにそんな感じて、臨場感たっぷりの描写、詳細な訓練内容、丁寧な人物設定など、ぐいぐいひきこまれました。
著者・逢坂冬馬氏はこれがデビュー作のはずですが、熟練の作家さんみたい。
前述した臨場感等もそうですが、日本人がロシアを舞台にした話を書いているのに、全く不自然さを感じさせない。
「良質の翻訳書を読んでいるようだ」とは、『ベルリンは晴れているか』の書評ですが、本作もそんな感じでした。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!これから控えている作品もあります!またご紹介します!
では、今日も素敵な一日を!
私の創作活動の糧は「読書」です。より多くの書籍を読み、より有益な発信ができるよう、サポートいただけると嬉しいです。