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【Edge Rank 792】『鬼滅の刃』を見て『ET』を思い出す【たまのみか】

『鬼滅の刃』、大変なことになってますねえ。

つまりは「カタルシス」

半年ほど前からでしょうか、TwitterのTLでやたらと『鬼滅の刃』の話題を見かけるようになったのは。

「ああ、きっと今見ておかないと『進撃の巨人』のときのように話題に乗り遅れて、また全く接することなくブームが終わるんだろうな」

当時そんなふうに思ったのですが、ひとつのアニメにはまるには精神的にも時間的にも余裕がなく(できればその余裕は別の推し活に使いたいw)あえて見ずに過ごしていました。

それがこの事態ですよ。

これまではうちの旦那さんが「『鬼滅の刃』ってなんなん?」という素朴な疑問を口にするたびにのらりくらりと話をかわしていましたが(鬼嫁)、とうとう職場の若い子に「そら見なあきませんよ」と言われたらしく、「さすがに見なあかんらしい」と押し切られて先日の一挙放送を視聴することに。

『鬼滅の刃』の我が家での第一印象は「なんでこんな残酷なのが子どもの間ではやってんの…(震)」というものでしたが、登場人物がやたらと発言しながら戦い続けるジャンプの王道的な展開にまんまとはまっていく旦那さん。

ですが、その隣でわたしは「あ、だめだ。これちょっと苦手なやつ…」と思っていました。(鬼滅好きな方、ごめんなさい)

苦手な理由は描写の残酷さでも少年漫画的なストーリーでもなく、「もうやめてくれ!」と嘆願せずにはおられない重すぎるストーリー。

無理矢理にでも見ているものの心を締め付けていく感じ。つまり、家族を残忍に殺された主人公が涙を流しながらも切々と自分の思いを語り、そして戦いの中へ身を投じていくという悲惨さと同情を誘う物語が、明るく楽しい話を好むわたしには合わなかったようです。

リモコン片手にどんどん話数を進める旦那さんの隣でぼんやりとテレビの画面を虚しく眺めながら「このビッグウェーブに乗り切れない感じ、なにかに似てる」と遠い遠い記憶をたぐり寄せ思い至ったのは、こちらも先日テレビで放送されていたスピルバーグ監督の往年の名作『ET』です。

『鬼滅の刃』と同じく、『ET』も1982年の公開当時はそれはもう大変な騒ぎでした。

テレビのニュースや情報番組でも連日映画館の盛況ぶりがとりあげられ、主人公が乗っていたBMXも日本のメーカーのものだったこともありちょっとしたブームに。

月を背景に子どもたちが自転車に宇宙人を乗せ飛んでいくという幻想的なビジュアルから「どんな楽しい話なんだろうな!」と思っていたのでしたが、実際に見てみたときのた感想は「思ってたんとちょっと違う…」というものでした。

両親の不仲という暗めな背景に、大人対子どもという構図。わたしが勝手に楽しい冒険活劇を想像していたせいもあるのですが、なんとなく重いストーリーに無理矢理気持ちを沈められる感じ。

極めつけは捉えられ弱りきったETが切なげにカメラ目線で何かを訴えるような表情をした瞬間に「もう勘弁してください!」とギブアップしてしまいました。

ほんとはそんな涙を誘うシーンの後、ETも仲間と合流し、主人公も親と和解して、これまた涙のラストとなるのでしょうけどね。

今回の劇場版の『鬼滅の刃』の感想などを見ていても「泣いた」という声を多く見かけます。

そりゃあんな重い話見せられたらそりゃ泣くわな…なんて思うのですが、それだけ多くの人が今、無理矢理にでも泣きたい、泣かされたい、という気持ちなのかもしれませんね。

言ってしまえば「カタルシス」。

つまり悲劇を見ることによって恐れと哀れみの気持ちを感じ、涙を流すことで心の中のモヤモヤを浄化したい。そんな気持ちを持ってしまうのが今の世情なのかもしれません。

ただ個人的には暗闇に涙をするよりかは幸せな物語を見て涙したいなあ。そして、その思い出を胸に留めてモヤモヤした世の中を生きていきたいなあ、なんて思うんですよね。

10月の共通テーマ「全力で推したいゲーム」

「フルーツバスケット」というゲーム、したことありますか。

わたしは幼稚園でよく遊んだ記憶があるんですが、このゲームがものすごく好きでして…。

何が好きって名前からしてワクワクしませんか?「フルーツバスケット」ですよ。フルーツのバスケットですよ??(当たり前)

なんてポップなゲームなんでしょう。

ルールとしては、一人の鬼を除いてゲームの参加者はイスを丸く並べて座り、あらかじめ割り振られたフルーツの名前を鬼に呼ばれたら席を立ちます。そして鬼と同じフルーツの人たちと空いた席を取り合うという、一種の椅子取りゲームですね。

ゲームの始めに先生が「バナナ、メロン、イチゴ、バナナ、メロン、イチゴ…」とひとりひとりを指差しながらぐるりと巡るのですが、自分がなんのフルーツになるのだろうとドキドキしながら待ったものです。

他にも「ハンカチ落とし」もすごく好きだったのですが、ゲームの勝敗もさることながら、次に自分が指名されるかもしれないというドキドキとワクワク、あれって大人になった今やってみても同じように感じるものなんでしょうかね。

もし今、大人数でレクリエーションをする機会があれば、フルーツバスケットを全力で推したいのですが、今の御時世、ちょっと難しいのかなあ。

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編集後記

わたしが住む大阪では街を歩くと金木犀があちこちから香ってきます。いよいよ「秋本番!」という感じですね。

秋といえば「食欲の秋」。毎日のように黒豆の枝豆を食べ、こないだはギンナンも食べたし、あとは冷凍庫で寝かせてある栗を食べなきゃなあ…ぐふふ。

次回担当の田下愛さんはどんな秋を過ごしてるのかな~。次は10月22日(木)更新です。どうぞお楽しみに!

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