見出し画像

第二次世界大戦中のリトアニア史 - ソ連とナチスの占領と抵抗

リトアニアはかつてポーランドとの連合国家ポーランド・リトアニア共和国として東欧の大国に君臨した栄光ある国です。
しかし史上名高い「ポーランド分割」で、1795年にロシア帝国に併合され、再度独立したのは第一次世界大戦後の1918年のことです。
 長年のロシアの支配下で多くのリトアニア人はポーランド化し、歴史的首都のヴィルニュスはポーランド領とされ、国内には多数のドイツ人、ユダヤ人、ポーランド人が住む多民族国家となっていました。

「リトアニア人のためのリトアニア国家」を目指すリトアニアは、周辺各国との軋轢の中で拡張政策を採り、政治・経済のリトアニア化を進めますが、そんな中で発生した第二次世界大戦に巻き込まれ、なすすべなくソ連とナチス・ドイツに蹂躙されてしまいます 

ここから先は

5,679字 / 6画像
歴ログはあまり取り上げらることのないマイナーな地域の歴史を中心的に扱っています。マニアックで聞いたことのない地域や人物の活動や生き様を見ていくと、大国中心の世界とはことなる目線で歴史を捉えられることができると信じています。

歴ログ-世界史専門ブログ-のテーマ「国・地域・民族の歴史」から傑作選を20記事選定しました。

この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?