ロシアとソ連の食卓、その圧倒的富と貧困
留学時代に知り合ったモスクワ在住の友人がいまして、SNSでつながっているのですが、投稿を見ると結構良いもんを食ってんですよね。寿司ロールのボックスを囲んでピースとかしてる。
ロシア料理食わないの?と聞いたら、あんまり好きじゃないと言ってました。
その子いわく、モスクワではロシア料理屋があまり人気がなくて、オシャレな人たちの外食といえばもっぱら日本料理かイタリア料理らしい。
こんなこと30年前のソ連時代では考えられなかったでしょう。
ソ連時代は帝政ロシアの料理をベースにしながら、国民の食生活の均質化を図ったわけですが、美味しさなど考慮されていないからとにかくマズかったそうです。
今回はソ連時代の民衆の食生活をベースにしながら、前後のロシアの食文化についてまとめていきたいと思います。
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食文化の歴史は歴史の授業では決して習うことはありません。しかし、密接に社会と産業、文化の発展史と密接に関わっていますし、場合によっては特定の人物の英雄的な活躍によって生じる場合もあります。とにかくおもしろい食文化の歴史をぜひご覧ください。
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