見出し画像

ムガール料理の歴史 - インド宮廷料理文化の発展

ムガール帝国は16世紀初頭から19世紀後半まで存在したイスラム系王朝で、強力な軍事力を率いて中央アジアからインドに侵入して南下しながら徐々に領土を広げ、一時は南インドの一部を除く全インド亜大陸を支配しました。

ムガール帝国の元でヒンドゥー文化、ペルシア文化、中央アジアの文化がミックスした独自の文化が花開き、特に建築の分野では有名なタージ・マハルなど壮麗な建築が帝国各地に建設されました。

食文化の面でも、ムガール宮廷は様々な文化を吸収した洗練された宮廷料理を発展させ、その贅沢放蕩ぶりは帝国の傾斜をもたらすのですが、現在のインド料理にも大きな影響を与えています。

今回は歴代の皇帝たちの食べたものから「ムガール料理」の発展の歩みを見ていきます。

ここから先は

4,748字 / 9画像
食文化の歴史は歴史の授業では決して習うことはありません。しかし、密接に社会と産業、文化の発展史と密接に関わっていますし、場合によっては特定の人物の英雄的な活躍によって生じる場合もあります。とにかくおもしろい食文化の歴史をぜひご覧ください。

歴ログ-世界史専門ブログ-のテーマ「食文化・料理」から傑作選を20記事選定しました。

期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?