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#041 パレルモには無限に世界遺産がある話(シチリア旅行記その2)

こんにちは、マルタのタマルです。
本日はシチリア旅行記その2。弾丸でシチリア島を回りたい方の、パレルモ1日観光のモデルコースにもいいんじゃないかな?と思うので、2日目の旅程に沿ってしたためていきます。ちょっと長いよ!


10:30 Piazza Pretoria

宿で朝食を食べたあとは(バスのチケットを買えないとわかっていたので)中心地まで歩いていくことに。15分ぐらい歩くと、電飾で飾られた「大通り」(Quattro Cantiがある通り)に行き当たりました。

車と馬が縦列駐車状態
Piazza Pretoria。大小様々な彫刻がたくさん

元々は公爵の庭のために発注したものらしいのですが、完成を待たずして彼が亡くなってしまったので息子がこれを売却し、パレルモ市庁舎が買い取ったものだとのこと。いや、庭のスケールよ。

10:40 Chiesa della Martorana

この広場の真横にあるマルトナーラ教会は、世界遺産。とにかく様々な装飾が施されていて、荘厳でした。

見どころの一つのモザイク画。ちなみに、モザイクは足元にも広がっています
奥側と手前側はフレスコ画が一面に描かれています

元々はギリシャ正教式の正十字形だったものが、のちに現在のキリスト教十字にバロック様式で増改築されたらしいです。多分、フレスコ画とモザイク画が入り乱れているのはこのためなんだろうな。

11:10 Chiesa di San Cataldo

さて、更にそのお隣にあるサン・カタルド教会も世界遺産です。いや、どんだけ世界遺産あるのここ!

先程とはうってかわってシンプルなつくり

広さも先程とは比べ物にならないほど狭いです。が、12世紀当時の典型的な建物のようで、(とても近いので)セットで訪れることをおすすめします!

11:30 Mercato di Ballarò

さて、パレルモには有名なマーケットが3つあるとのことで、そのうちの1つにいってきました。人が通れないほど所狭しと店が集まっていて、活気がすごい!

シチリア名物「アランチーニ」(右下の揚げ物)
タコの売り方、大胆すぎるやろ!!
シチリアレモンもありました。思ってたより大きい

12:00 Cattedrale di Palermo

マーケットを楽しんだあとは(※といっても、素通りだけど!)、パレルモ大聖堂へ。こちらはパレルモの中で一番巨大なカテドラル。当然世界遺産。この日は中でイベントをやっていたので、先に宝物室と棺側にまわりました。

外側にはお庭もあってとても荘厳
地下にある棺達。しんとした空間
こんなの緊張してかぶれないよ~!

見終わったあともしばらくイベントが続いていたので、近くの公園で休みました。この間、母と祖母にお電話したのも、たのしい体験でした。海外でLINE通話できるの、いい時代としかいいようがない。ふたりにピーカン晴れのシチリアを少し体験してもらえたと思います。

中の装飾はとてもシンプル

当時の流行を取り入れた形で建造されたため、先程のマルトナーラ教会に比べて中の装飾がとてもシンプルです。その分、心が落ち着くような空間で、しばらく佇みました。ちなみに、上にも登れます!

パレルモの街を一望。太陽に近づいて、熱い!!

14:00 シチリア人にナンパされる

これは全くモデルコース外の話ですが(笑)、次の目的地へ歩いているときに声をかけられました。こちらも英語が完璧には聞き取れないのと、向こうも完璧に喋れるわけじゃないのでちょっとやりとりが大変でしたが、どうやら「どうしても日本人の君に見せたいものがあるんだ。それだけ見せたら開放するから」とのこと。
何回も「Trust me!」と言ってきましたが、信用できるわけないっしょ!……とは思いましたが、しつこくついてくるので(観光地で人が多かったことや大通りを向かっていることから安全も確保できそうだし)仕方なくついていくことにしました。皆さんは真似をしてはいけません。
たどり着いた先が、クアットロ・カンティ…の近く!これを見ろ!と。

未慣れた文字が確かにある

工事中で隠れていて残念ですが(笑)、なるほどね、これを見せたかったんだね。疑ってごめんね。
ただ、その後「シチリアと日本は共通点が多い!」という話から「明日コーヒー飲もうよ!」と誘われたのはさすがに断りました。いや、すまんて。

14:45 Palazzo dei Normanni

気を取り直して。次の目的地はノルマンニ宮殿。かつてのシチリア王の宮殿ということで、かなり華やか、かつ大きな建物です。世界遺産だよ!

この宮殿は、イスラム王朝下で建設されたものである。12世紀、南イタリアにやってきたノルマン人がイスラム勢力を駆逐してルマン・シチリア王国(オートヴィル朝)を築いたが、このアラブの宮殿はノルマン王朝ルッジェーロ2世によって改築され、アラブとヨーロッパの建築様式が融合した独特の宮殿となった。

コトバンク「ノルマン宮殿」とは

この「支配されている感じ」、マルタにも通ずるものがあります。
さて、こちらは、2階にある「Palazzo Reale e Cappella Palatina(パラティーナ礼拝堂)」が大変有名だそう。
入口のだいぶ手前にチケットカウンターがありました。中にはギャラリーもあって、とりあえず高いチケットを買うといろんな場所に入れます(雑な説明)。特に他のギャラリーに興味がなければ、入場+パラティーナ礼拝堂のチケットだけでもいいかも。

宮殿の内観。ロの字型の建物

まずはお目当ての礼拝堂へ…。これが、まあすごかった。

見渡す限りのモザイク画!黄金の部屋だ!
横側も、あますところなく描かれています

バレッタのカテドラルを見たときも「装飾がすごい!」と思ったけど、ここはなんというか…、言葉を選ばずにいえば「執念」のようなものを強く感じました。マルトナーラ教会は増築の影響もあってかモザイク画の部分は一部+少し高いところにあるので距離があったんだけど、ここは本当に間近に迫ってくる迫力がありました。

礼拝堂の外にもモザイク画が

その他、宮殿内のお部屋も公開されています。現在もシチリア州議会の会場として使われているそうです。

ちなみにここ、冷房がきいててまじで天国だった…
中には立ち入れませんでしたが、議会場をサイドから見られるようになっていました
陽の光がさしこむ美しい天井
現代アートのギャラリーまで…幅広い

16:30 Teatro Massimo

宮殿をばっちり堪能したあとは、ゴッドファーザーIIIのロケ地として有名らしいマッシモ劇場へ向かいました。

劇場外観。大きすぎて全部入らない…

当日参加可能のツアーガイドがあります。予約なしでも入れました。
ガイドはイタリア語と英語が交互にある感じですが、英語も非常に聞き取りやすくてありがたかったです。

美しい天井…こんなところで聴いてみたいものだ
特等席、兼、件のロケ地。特等席の「ロイヤルボックス」
上の階にある「ポンペイの間」。社交場として活躍したそうですが、音の反響がおもしろい
シートの案内がかわいい

19:00 宿着!!

ツアーが終わったあとは、近くのバーでワインを飲んでまったりしたり、お土産を見て回ったり…。だいたいこの時間になるとどの施設もしまってくるので、あとはレストランへ、という運びだと思うのですが、朝から歩きまくっていて疲れたので宿に戻りました。
この日の歩数は19,200歩!がんばった~!

部屋から見える港。19時でもまだ全然明るい

そんなわけで

パレルモの魅力たっぷりな1日をお届けできたのではないかと思います。交通手段はすべて徒歩!ちょっと忙しくはあるけど、休憩時間も適度にとりつついい感じにまわれたので大満足な日でした。
パレルモ2日目の観光については、また次の記事で~!

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