いつからだろう

いつからだろう、他人と張り合う事に終始しているのは?

いつからだろう、他人と比較して妬むようになったのは?

いつからだろう、余計な関わりを持たなくなったのは?

いつからだろう、イライラが普通になったのは?

いつからだろう、、、愛する者を邪魔に思い始めたのは?

元来日本は村社会。

常に話し合い、みんなでアイデアを出し合って一緒に土地を開拓して、里山を作り上げながら自分たちの村を作り上げてきた。その名残が現代の社会組織にも活きている。結果企業が求める人材は専門的に優秀な人材ではなく「人柄がよく周囲と上手くコミュニケーションをとりながら、真面目に稼ぐ人材」なのである。故にコミュ力重要なんて話題になる。日本社会の優秀な人材とは「まとめ役」「真面目さ」が優先され人気投票が選択の手段となってしまう。

海外は専門性が重宝される。頭脳が良ければ頭脳の仕事があり、足が早ければ足を活かすポジションがあり会話が上手ければ会話を活かすポジションがある。そうやって各専門性の役割分担が明確にされチームが構築される。人気投票ではなく、何ができるか?で自分のポジションが決まってくる。

日本は高学歴=ワーキングプア

正しく優秀な頭脳より、うまく周囲を取り纏めれる人。鋭い分析力よりも周囲をまとめられる人。全てに於いて周囲をまとめられる人、それが求められる人材であるから、ある側面から言えば「優秀な人は組織にいない」となる。うがった言い方をすれば、周囲をうまくだまし込んで取り入れたら組織の中では登っていく。猿知恵が活かされる社会となっている。

それと日本の個人スキルは決して低くはない。詰まり高学歴との格差も他国から見ればそんなに酷くはない。スキルでの格差が低く、話し合いで動く組織となれば、求められる人材は自ずと決まってくる。そして周知如く誰がリーダーになるのか「‘内輪揉め」「派閥」と言った足の引っ張り合いが自然発生していく。

このような話し合い型「村社会」に於いて最も重要なのは「村の長」絶対君主である。その普遍の絶対君主が存在すれば「村社会組織」は活かされてくる。内輪揉めした時に「こうする」と有無を言わさず全体がひれ伏す「村の長」がいれば、みんなでアイデアを持ち合って試行錯誤する組織は活かされる。絶対君主が存在しない「村社会」は崩壊へと向かう。これが今日の日本社会の問題点だろうし、これからの時代絶対君主が出るとは思えない。

時代はスピード感を持って前へ前へドンドン突き進み、変化を生み出しながら新たな価値を創造し利益を追求していく。分析能力が高い者、交渉能力の高い者、機動力に長けている者、発想力に長けてるもの、様々な専門的スキルが高い者達が、総合頭脳に長けている者の元で明確な戦略戦術を理解しながら、各自の持ち場に責任を持ち組織は動いていく。此処で必要とされる優先事項はスキルでありコミュ力でも調整能力でもない。得意分野でキチンと責任を負える者たちである。此処に世界と日本の大きな隔たりが生じている。頭脳が優秀な高学歴は重宝される社会である。

勿論世界的な問題として、頭脳集団と肉体集団の格差などの問題は周知の通り注視されており今後是正していく方向になると思う。

話し合い型「村社会」ではどうしても根回し、妬み、足の引っ張り合いは自然発生し生産性を大きく妨げる。繰り返しだが絶対君主が存在すれば話は別。

ズ〜ッと日本は「内輪揉め」で破壊と創造を繰り返してきた。

富に高学歴は必要とされない「ポピュリズム」が湧き上がったのは「普通の子がアイドル」になった時代からだろう。誰でもアイドルになれる、誰でもリーダーになれる、そんな幻影を見出して一層狭い世界での癒着、根回し、仲良しクラブが良しとされ専門的高スキル者は時代からはじかれてきた。高スキル者にとっては非常に生き難い社会となり、生産性は低迷しロスト20年、30年と呼ばれるようなった。

今後日本は何処へ向かうのか?

村社会を邁進していくのか?都市型開発思考へと切り替えていくのか?

この議論は実はず〜っと昔から継続中で、日本は過去から今も普請中なのである。という事は今後も恐らくこのまま未来永劫普請中なのである。

どんなに世界との差異が分かっても、どんなに「こうすべきだ」と理解できても、何千年と流れてきたDNAの記憶は「日本の善」「日本文化」を捨てきれない。これからも優秀な人材は住み難く、高学歴は重宝されない。

その中で貴方はどうやって生きて行くのか?

そこをしっかり考えた方がいい。

世界へ飛び出るのか?日本の村社会で生き延びていくのか?

何方が正しいと言う問題じゃない。

貴方が好きな方、本当に望む方を選んで生きていけば良いだけの事。

最も重要な事は、貴方は何者で何を好み何が嫌いで何をしたいのか?貴方自身を明確に理解する事が最も大切な事である。

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