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贈られるより贈る幸せ

ダリア

花教室をはじめて、今年で20周年を迎えました。2年間のパリ留学を終え、日本に戻ってからはフリーで装花の仕事をしていました。

まさか、花を教える立場の人間になるとは思ってもいない事でした。それが、プリザーブドフラワーとの出会いや、ご縁のある方々との交流の中で、自然とレッスンを行う流れができたのです。

20年以上、花と向き合ってきてつくづく思うのは、花は贈られるより贈る側の方が幸せを感じるという事。もちろん、贈られることは嬉しいものですが、それ以上の喜びが与えられるのだと実感しました。

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私の20年の集大成として、季節の花のエッセイを書き始めました。

それは、大切な人へ花を贈りたいという方へ、また、ご自身のために花を飾りたいという方へ、季節の美しい花々をご紹介したいという思いからです。

TAMAKI Art Floral のコンセプトは、「贈られるより贈るしあわせ」。

花を贈る、花を飾るという行為は、一隅を照らすのだと思います。

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【誕生花とは】

生まれた月日にちなんだ花のこと。古来より花や木などの植物には神秘的な力が宿ると考えられており神々や暦と関連付けられたものと考えられているが、誕生花そのものの概念・起源や、誰が決定しているのか等その由来は国や地域によって諸説分かれており、根拠とする神話や伝承、風習、開花時期等によってどの月日にどの花が割り当てられているかはまちまちである。(wikipediaより)

様々な説がある中で、ギリシア・ローマの人々の、「自然界を司る神がいる」との思想から由来しているのではないかと言われています。植物には神秘的な力があり、神からのメッセージをその身に宿していると信じられていたことから、守護神のように大切にしてきたのかもしれません。

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【花言葉の誕生】

古今東西、素直な気持ちを相手に伝える事が人間にとっては
至難の業であり、そのせいで成就しなかった恋物語や
誤解が誤解を生んで戦いに発展した例はいくらでもあります。

言葉でのコミュニケーションは、発する側の言葉選びと、
受け取る側の理解が求められます。
そして、面と向かってなかなか素直な言葉が出ないもどかしさ。    (特に恋愛において)

そんな中、花に自分の気持ちを代弁させる事を自然と思いついた事で
花を贈る文化が生まれました。
そして18世紀のヨーロッパで、人とのコミュニケーションを円滑に
するために、花にメッセージを託す花言葉が誕生したと言われています。

長い年月の中で、様々な先人たちが花言葉を作り出してきました。
一つの花に沢山の意味合いがあるのは、個人の直感に基づいたものであったり、人々が持つその花のイメージ、宗教思想なども影響しています。
だから、時として自分の感性とその花言葉がぴったりしないのは
当然の事なのです。

植物には精霊が宿ると古くから言い伝えられています。自らその声に耳を傾けて、自分や大切な人たちへ思いを込めた素敵な花言葉を作ってみるのも、一興ではないでしょうか。


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