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わが師の格言『金は払うな!』(中)

わが師の格言『金は払うな!』(前)の続き

#仕事について話そう で、私の師匠で銭屋さんの話を記事にしました。
今回は、引き続き「銭屋さんの教え」を書きます。

せっかくですので(前)の記事から読んで下さると嬉しいです。
下にある記事をクリックしてくださいね。「スキ」もプチっとね(笑)

『あのな。振り子は同じだけ返ってくるやろ!』

車で移動中に銭屋さんの教えがいきなり炸裂しました。

銭屋さん
『何で振り子か言うと、人には絶対に踏み込んだらダメな距離がある』
『それは嫁さんでも、家族でも、友達もあるんやで』
・・・・・
(間)
『見ず知らずの人に、いきなり肩を組むことは出来んやろ』
『そんな近寄れん距離の真ん中に、振り子がぶら下がってると思え』

イマイチ理解が出来てません。でも、聞きます。

銭屋さん
『相手の心地良い強さで振り子を振れば、同じだけ心地良く返ってくる』
『同じだけ返ってくる振り子の原理っての習ったやろ』

『遠慮して相手に届かなかったら、何時までも関係は良くならんで』
・・・・・
(間)
『振れば振るほど、振り子の玉は大きくなると思っとけ』
『何度も振って大きい玉なったら、久し振りに会っても仲良しや』
・・・・・
(間)
『相手の反応を見ながら、振り子の強さを加減せい。わかるか』

『中学生までなら近寄っても許されるけど 、大人はダメやで』
『大人は、最初から距離があると思っとけ!わかるか』

わからないです。16歳の私には、ちょっと難しいです。

「でも、大人になった今なら、わかりますよ!銭屋さん」
そんな教えを聞きながら、作業小屋に到着しました。


疑問ラッシュに巻き込まれました。

今日の仕事は【ミミズの養殖から、パック詰めです】
えっ、ミミズの養殖できるの? 餌はどうなの? そもそも増えるの?

たくさんの疑問を持ちながらの作業開始です。

銭屋さん
『ミミズは3ヶ月で大人になるから、年に4回増えるんやで』
『オスもメスも無いからな、適当に混ぜときゃ勝手に増えるで』

銭屋さんって何でも知っている人だな。

銭屋さん
『な、機械も要らん。仕入れも要らん。餌はタダやし、商売敵もないで』
『ミミズは脱走するから、蓋は絶対やけどな』
『1パック150円で2000パック出荷やからな、時間ないで』

売上がすごいなぁ~!「私の日当が気になる」。
銭屋さん・銭屋さんの奥さん・私の3人で作業が始まりました。


作業中の格言に【頭痛がするほど】です。

手袋をしてミミズを掴んでパックに入れて、土を被せる。ミミズの3分の1程の量を残して、繫殖の為に飼育棚に戻して餌やりの繰り返しです。

銭屋さん
『仕事はな、金を貰うまでが仕事や。完成予定から逆算して計算やで』
『終了時間から時間割を作りながら、作業せな金が減るやろ』

理解出来ないです。難しすぎるよ。

学校に時間割があるのは、社会人で時間割が必要やからや』
『まあ先生も理解できてないから説明出来んアホが多いけどな』
・・・・・
(間)
『ダラダラと仕事するのはダメや、そうゆうことや!わかるか』

ちょっと難しいです。頭痛がします。

『自分の作業を個別に時間計測して何分必要か、計算やで』
『将来、人に仕事をお願いする時に、この作業は何分って計算できると』
・・・・・
『何人と何時間で仕事が出来るか?計算できるやろ!人時計算やで』

もう無理です。16歳の私には、わからない。
当初は、教えに理解が出来ずに何度も何度も聞き返したことも思い出です。

「人を動かす立場になった時に、やっと理解できましたよ。」


人には、踏み越えてはダメな一線があるので、見極めて良好に接すること。

人に仕事をお願いするには、作業の効率を把握して計算してお願いする。

大切な事を教わっていたと思います。16歳の私は、理解出来ないことを何度も何度も聞き返したことが、最大の思い出です。

わが師の格言『金は払うな!』(後)に続きます。

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私は、仕事があるので、生活は出来ています。サポートを頂いた時は、以前から活動している『聴覚障がい者の災害時避難サポート』に遣わさせていただきます。また、義足の方の靴バンクが作れればとも考えています。障がい者の方も心豊かに過ごせる世の中にしたいです。