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映画が終わった後の謎の気まずさ

映画館でエンドロールが流れ、照明がついた瞬間、いつも謎の瞬間に襲われる。
あれはなんだろう。

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最近月1、2のペースで映画館に足を運ぶ。
友達と観に行くこともあるが、何だかんだ1人で見ることが多い。
思い立ったらすぐ観に行きたいタイプだ。

映画館にまあまあの頻度で通うことによって、気づいたことがある。
エンドロールが流れ、ぱっと照明が戻った瞬間、気まずさに襲われるのだ。
映画の良し悪し、面白さに関わらず。

よくわからない気まずさを抱いたまま、そそくさとスクリーンを後にする。

1人で観に行くからだろうか。誰かと観たら違うのだろうか。
いや、どちらのときもそうだ。

静寂のまま照明がつき、ざわめきが広がるまで、
果たして誰が口火を切るのだろうと観客全体が一体になった気さえする。

2時間ぶりにみるお互いの顔に気恥ずかしさを感じるのだろうか。
お互いが、みんながたった今見終わった映画に対してどう感じたのか、
探ろうとしているのだろうか。
それとも、非現実の世界から現実世界に急に戻され、
未だ残る余韻に照れ臭さを感じるのだろうか。

様々な理由が混じり合い、今日も足早に映画館を後にする。


最後までありがとうございます。 また読んでくださるとうれしいです!