LSE大学院記🇬🇧| Week2「始め」

🌾ここからのノートは読んでくださる方に有益かという視点に全く立っていないあくまでも完全自己満足/個人的な徒然備忘録日記（本当にすぐ忘れてしまうので）です、（それでももし！）ゆるい読み物としてお読みいただける方がいらしたら陰ながら小躍りしながら喜びます💃

今週の出来事・思ったこと

英語は高校までは結構好き（試験はさておき）だったものの、大学時代からかなり放置したツケが社会人になり苦手意識を醸成し続け今日に至る、ので英語に対する負目はそこそこ大きいのですが、今週感じたのは英語云々ではあまりありませんでした。
英語が出来たからそう感じるというのでは全くなく（セミナーも何度貝になりたかったことか：クラスメイトに謝罪しつつ非常に温かく接してもらいました…感謝）英語圏の環境に身を置いている以上もちろん勉強の余地は大いに・大いにあり自己責任でやるしかないのですが、個人的には「フォーカスするべき・考えさせられたのは英語という言語ではない」というのが率直な感想でした。

人に興味を持つことの楽しさと難しさ
やはり最初というのもあり、どの人もかなりオープンにお互いを知ろうとする中で（探り探り）、自分がどんな人であるかを自分のペースで自己開示して、会話や質問を通して相手を知る、というのは言語やバックグラウンドが違うのも相まりやはり生物で難しいなと感じた次第です。
一般的な初めましての会話からそこから一歩距離を近づけて込み入った話ができるようになるまで、自分なりのコミュニケーション方法を押し付けるのではなく、いろんな人のそれぞれの速度の距離の取り方に合わせて話を広げたり相手をもっと知れるようなアプローチの仕方を（勉強を通じてもそうですが）学びたい、今後を考えても学ぶ必要があると思いました。
それと同時に、友達が100人欲しいわけでもなく、誰とも知合いになりたいわけでも決してありませんが、自分を譲りすぎてしまうと長期的にストレスになってしまうこともあるので「時に素の自分らしくある」ことも大切にしたいと密かに思った次第です。

セミナーで発言できない問題：自己流インプットが全くインプットじゃない
もちろん英語がとんでもないから引け目があるというのもありますが、そこがメインの理由ではなく（最悪気合いでどうにかするしかこれはないので）自分のインプットの質の低さを痛感しました。リーディングの量が果てしないというのは留学される皆さんが嘆くことで、私も1週間寝ても覚めてもリーディングが襲ってくると嘆きながら大学と家を往復していました。
セミナーに出てみてはっきりとわかったのは「わかったつもりになっているのはアウトプットしない限りわからない」ということです。本来的にはリーディングの内容をもとにディスカッションしなければならないのに、読んできたはず（自分なりには頑張りましたが）のリーディングが文字面としてしか入っていないため、頭がごちゃつき結局どれが何かというのが整理・全くピックアップできず、アウトプットはおろか、かつクラスメートのアクティブなセミナーの参加（きちんと文献ベースで議論を進めている）で圧倒されて大混乱の末終了しました。
すごく当たり前のことを言っているなと自分でも思いますが、量が多いからというのは何も言い訳にならず、皆同じくやってきているわけで（英語という言葉の壁があろうがなかろうが）、理解するための知識の入れ方というのを母語の日本語のリソースやリーディングにおけるメモの取り方を変えて自分の血肉としていく方法を見出さないと、クラスにおける自分自身の存在価値・この莫大な学費の投資価値（元を取りたい？という謎の根性論が芽生えているので）を見いだせないまま終了してしまうと思いました。来週からはまた読み方・取り組み方を変えて再チャレンジします。

*以下は私が個人的に授業で面白かったな、と思った部分を抜粋してアウトプットの連取の一環でつらつらと書いています。（自分で理解した内容を記載しているまでですので誤記載等の可能性もあります、温かい目でご覧ください）

注意書き

授業📝： Business Strategy, Management and Analytics

実際のケーススタディーを基礎として、企業におけるビジネス戦略の立て方・思考方法を学ぶ授業です。教授がアカデミックでありつつもかなりビジネスサイドに寄っているので（元々ビジネススクール出身らしく）、他の授業ともまた雰囲気や授業スタイルが異なりました。今週はメーカーの顧客戦略拡大に向けた取り組みをWho/What/Howをベースにみていきました。

• Bounded Rationality（限定合理性）：様々な制約条件のもとで、最適化ではなく満足を試みる人間の意思決定プロセスのこと。制約の例としては時間、知識、お金など。経営者や現場のマネージャーのみならず、自分自身の中長期の意思決定のプロセスでも結構（自分で狭めてるケースもありますが）あるなと思い出しました。

• Financial health vs Strategic health：新たな戦略立案にあたっては財務的健全性がまず目がつきますが、戦略的健全性（顧客へのロイヤリティー・従業員の離職率など）も目をむけ双方が双方向型で影響しあっていることを認識する重要性を再認知しました。

授業📝： Foundation of HRM

Human Resource Managementの網羅する領域を幅広く（全般的に）理論をなぞっていく授業です。まがいなりの社会人経験に1番重ねやすい授業で、確かにこんなことあるよなぁと実感が持ちやすかったです。

• PractitionerとResearcher間の認識ギャップ：Researcher側もそう思ってるんだなと思って面白かったのですが、個人的な大学院の命題の一つでもあるHR（のみではないと思いますが）理論における現場の実践者と学者側の見方の相違について話しました。Researcher側からすると、MBTIなどいろんな診断ツールの目的や意図を理解しないまま使用したり、実践の場で理論を単純化し過ぎたりする点、Practitioner側からは現状のトレンドを踏まえない（時間がかかりすぎる）理論や理論そもそもが現場運営において必要ないという声が上がるそうです。ちなみに命題は前職の上司から（責めてるとかではなく単なる純粋な質問として）聞かれたのは「HRの理論を実践に活かすことは本当に出来るのか（つまりはpractitioner側からの意見）」という質問でした。

授業📝： Organisational Behaviour

キャリコンの試験対策をしている時にうっすら触れたものの、学術的に学んだことは今までないので興味深い分野でありつつも個人的にはレクチャーを受けた後も自分のものにしていくまでに1番理解が遅くなっている科目です。

• Psychological Contract（心理的契約論）：従業員と組織の間で暗黙のうちに存在する双方向型の期待や約束(Schein, 1978)のことで主に時間軸としては将来を指します。基本的に主観的かつ明文化されていないものであり、相手に対する信頼や満足感をおもとに醸成されるものです（書いてて理解が非常に曖昧なことに気づきました）。例えば、「一生懸命働き続ければいつか絶対に昇進できる（努力）」という暗黙の期待をもって働いている社員がいる一方組織としては「そんなことは明文化どこにもしていない（努力は報酬などで還元)」とします。この状況において長い期間従業員が昇進できなかった場合、心理的契約が裏切られたと感じた従業員のモチベーションが下がる連鎖が起こるというものです。暗黙の期待が裏切られることでpsychological breach（心理的契約の違反）を感じたり、明文化されている約束を裏切ったりbreachが過度になるとpsychological violation（心理的契約の侵害）を従業員が感じて退職や不満の助長につながるというものです。会社としてもしかるべき予防線を張るべきですが、現実の世界でも往々にして起きていたなと思い出した（会社としては頑張っているつもりでも）内容でした。