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骨盤を後傾させない(ランニングフォーム修正シリーズ)

ランニングフォーム修正シリーズ第2弾、骨盤の向きです。体幹について書きましたので、これについて書くことができます。

骨盤が後傾すると何が悪いのか

骨盤が後傾すると、足の出る方向が前目になります。よって、より前で着地し、パワーポジションでの足の位置、つまり接地位置が重心より前になりやすいため、よりブレーキをかけた走りになってしまいます。

また、骨盤が後傾すると、姿勢も悪くなりがちです。骨盤より接地位置が前目になってしまうため、バランスを取るために腰が曲がったり猫背になったりして身体を前の方にもっていくようになりがちです。そうやって腰や肩が曲がってしまうと着地の衝撃がその部分に集中して痛めやすくなります。
そういう意味でも、骨盤は後傾していない方が良いのです。

骨盤を後傾させないためには

では、骨盤を後傾させないようにするためには、どうすれば良いのでしょうか。

と書き出したは良いものの、実はこれは非常に難しいのです。一朝一夕にできる事ではありません。なので、これだけで何本も原稿が書けてしまうものなのです。

という事で、これから列挙する項目は、改めて独立した原稿を書く予定です。詳細はそちらで説明しますが、ざっと概要だけ書いていきましょう。

骨盤を操作する

立ったまま、骨盤を前傾させたり後傾させたり、できるようにします。骨盤が後傾している人の多くは、骨盤周辺が固まってしまっていて後傾しっぱなしになってしまっていたりします。(腰の曲がったお年寄りなんかはそうです。)なのでまずは、骨盤を前傾したり後傾したり、動かせるようにする必要があります。

普段の生活での姿勢に注意する

前にも「ランニングの時だけ姿勢を良くしようとしても難しいですよ」といった内容のことを書きました。

つまり、普段の生活の中で姿勢良く過ごしていないと、ランニング中だけ姿勢良くするなんて無理ですよ、という意味です。
それで、姿勢をよくするという点で、最重要なのが骨盤の向きで、骨盤を後継させないように日常を過ごす事が重要です。特に座っている時に骨盤を後傾させない事が重要で、そのためには「坐骨で座る」というのを身につける必要があります。

肘を後ろにしっかりと引く

最後は腕振りです。腕を前の方でちょこちょこと振っていると、骨盤は後傾しやすくなります。逆に、肘をしっかり後ろに引くような腕振りでは、骨盤は前傾しやすくなります。骨盤後傾の修正としては、肘をしっかり後ろに引く腕振りは有効です。

という事で、この稿は、「ランニングフォーム修正シリーズ」であると同時に、体幹シリーズでもあります。もうちょっと具体的な話は、また追々書いていきますが、まずはランニングにおいてかなり重要度の高い事項を提示したと思っています。

おまけ

「骨盤を後傾させない」と書きましたが、じゃぁ骨盤をどうすれば良いのか、は書いていません。前傾させるべきなのか、ニュートラル(前傾も後傾もしないちょうど立った状態)が良いのか。
私は個人的にはニュートラルが良いのではないかと思っていますが、ランニングの世界では前傾が理想的という意見が圧倒的です。
それについては、また色々と書いていくことになると思います。
ただ、後傾が良くないのは間違いなく言えるので、この稿となりました。

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