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生きるしかできない

大切に大切に思っていた魂が
またひとつ、宇宙に戻ってしまった。

あまりに早すぎる、と感じるのは、
地球にいる間だけ、
幸せに生きている、と決めつけている
私たちのエゴなんだろうか。

すでにボロボロになっている、
というか、私たちがボロボロにしている
地球にいることが
いいことかどうかもわからないし。

日々は、幸せを感じ続けるには、
キツすぎることが多いのに。

あまりに綺麗で優しい魂だったから、
綺麗なまま、うちゅうに戻っていっただけ。
そう思えたら楽だけど、そうは簡単に思えない。

ひとりで心細くて
泣いてやしないか心配だ。

先に行った人が
ちゃんとあの子のぷっくりした手をひいて
ふかふかの雲のソファに連れて行ってくれるのを
「頼んだで、ほんま」と願うしかできない。

あの子の分まで、生きる、
なんてこともできない。

心にあいた大きすぎるブラックホールを
抱えたまま
私は夜中に飛び起きて、
あの子の笑顔を思い浮かべて、
目から水を垂れ流すしかできない。

それでも、わたしを生きるしか
できない。


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