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リ・ン・ガ・フ・ラ・ン・カ DELUXE /EP-4
先日,坂本龍一が参加したEP-4のライブ(Urban Synchronicity 京都会館別館ホール1983) を聴いて、久しぶりに出してきたこの作品。2011年に再発された2CDで1983年 日本コロムビアからの「リンガ・フランカ-1/昭和大赦」とペヨトル工房からの「リンガ・フランカ-X/昭和崩御」がリマスターされ、ボーナストラックが追加されています。当時、あまり黒人音楽のことを知らなかった僕が、感じたことは、A Certain Ratioぽいなぁというのと、声を加工することにより、音楽がかっこいいのに、日本人の声の響きがかっこよくないという日本のバンドにありがちなところをうまく克服しているなぁという2点でした。でもそのことにより、当時のあまたいた“尖がった”バンドとは、違い地平にいる感じで、何度も京都でライブを見ました。いつもライブが始まると、10人くらいがステージの前に詰めかけ、狂ったように踊ったのを鮮明に思い出します。
もちろん、発売前、京都の市バスのバス停などいたるところに「5.21.EP-4」のステッカーが貼られ、発売当日、3か所でライブを開催したり、藤原新也さんの印象的な写真と発売中止を引き起こしたタイトルも含めて、佐藤薫さんの手法が僕にとって初めて「マーケティング」に触れた瞬間でもありました。
その後、アルトーやジュネなどフランス思想、文学の翻訳になるEP-4のオリジナルメンバー鈴木創士さんの文章も時代に連れ戻してくれます。
貼り付けた音源は 当時ライブでいつも演奏されていた「E-Power」と「Coco」。
スタジオアルバムの楽器の音質がいまいち好きでない僕にとっては、「E-Power」はペヨトル工房からカセットブックとして出た「制服・肉体・複製」音のこもったライブ音源の方が好きです。
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