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「LA LA LAND」

グラミー賞とかゴールデングローブ賞とか あまり気にしてなかったのですが、うちの奥さんに誘われて、その辺の賞を総なめにした「La La Land」を観てきました。(2017 年)
恥ずかしながら、この映画が始まるまでミュージカルだとは思ってなかったのですが、高速道路の渋滞中の車から出てカラフルな衣装で歌い踊り出すオープニングから、僕の大好きなジャック・デミー監督によるカトリーヌ・ドヌーブ主演の「ロシュフォールの恋人たち」や「シェルブールの雨傘」を思わせ、ミッシェル・ルグランのように転調を多用したスピーディ-で「めくるめく」感があり、ドラマーがリーダーのビックバンドのようなアレンジの楽曲とともに、一発好きになりました。

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ストーリーは、コーヒーショップで働きながら女優を目指すもいつもオーディションに落ちてしまう女性とチャーリーパーカーはなんで「バード」と呼ばれていたかなんて会話しかしないジャズクラブを開くのが夢のピアニストが 自分のやりたいことと現実との違いに悩むラブ・ストーリーというありがちなもので、その演出もオーソドックスですが、映像に音楽が交わる瞬間が素晴らしい。ドラムの鬼教師と生徒を描いた「セッション」に続くまだ2作目という監督デミアン・チャゼルと音楽ジャスティン・ハーウィッツのコンビは今後も楽しみ。来日時の会見では最近亡くなった鈴木清順の「東京流れ者」を隠れたオマージュにしたと語ったらしい。もう一度見たくなった。




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