初めて自然と繋がった、タスマニア。 前編
【たまひろの視点】
の前に、タスマニアに至るまでのお話。。。。
一年間、大好きなウェスタンオーストラリア州パースに住みながら、自分の本当にやりたいことを見つけるぞ!と勇んで始まったワーキングホリデー。
興味のあったマッサージ、アロマの勉強も終えて、日本帰国ー!のはずが、
もう一年オーストラリアにいることになった私。
それならば!とパッと脳に浮かんできたメルボルンへワクワクした気持ちで乗り込みました。
初めて降り立ったメルボルンは路地や川の匂いと、街を行く急いた人々と、昔走ってたチンチン電車をトラムが思い出させ、忙しい日本の生活から離れたはずなのに、故郷大阪に引き戻された感覚を覚えた。
初めてのバックパッカーズでの宿泊、シェアハウス探しに不安と戸惑いで疲れて、食事もろくに取らず、夕方ふと入った家族経営のカフェでバナナブレッドとコーヒーを注文した。
と、ここで店員さんが耳を疑う質問を投げかけてきた。
店員:「How hungry are you?」
私:「はぁ?」←心の声。
どうやら、この店ではお客さんのお腹の空き具合によって、バナナブレッドのスライスの厚さを調整するようだ。
お腹があまり空いてなかった私の為に薄く切られたスライスを口にしながら、ざっくばらんな店員と店の奥にいる店員のお父さんらしき人との会話に、いつの間にか涙があふれ出した。
可笑しかったのではなく、スライスが薄くて悲しかったせいでもなく、
人生で初めて、家族を恋しいと思った瞬間でした。
はい、それから数カ月が経ち、職場でたくさんの素敵な出会いもあり、頼りにもされ、充実した日々を送りながらも、家に帰るとやっぱり他人の家に暮らすことに馴染めず、気を使いすぎる。遠慮しすぎる。
家に帰っても休まらないので、食事は3食外食。
食欲もなくなり、精神的にも体力的にもギリギリになっちゃってました!
そんな折、パースで一緒に働いてた、たまとも(魂の友達=ソウルメイト)Saoriちゃんからお誘いのメールが届いたのです。
2人で遊んだことはないし、じっくり話したこともないけど、何故か迷いはなく、二つ返事で、ずっと行きたかったタスマニア6泊7日一周バスツアーに2人で参加することになりました。
具合が悪そうだったさおりちゃんと、仕事で疲れ切っていた私はメルボルンで再会するなり、昼間なのにベッドで眠り込んでしまった。。。。今思えば、これから待っている大冒険に備えて、体が強制終了でシャットダウンして、体力回復してたのかなと思う。
タスマニア旅行のバス移動中はこの強制終了、節電モードに入ることがほぼ100%だった私たちには、各国からこのツアーに参加している仲間たちから、異名が付けられた。
その名もSardines。缶の中に綺麗に並べられて行儀よく収まっているイワシよろしく、2人並んで、死んだようにいつもバスの後部座席で眠っていたからだ。
さぁ、いよいよ始まるタスマニアの旅。
飛行機の窓から見えた上空からのタスマニアの姿を見て、私の頭に一つの言葉が浮かんだ。「あ、神様の島や」
後編へつづく。。。。
たまともSaoriのタスマニア話はこちら↓
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?