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「心配」と「思いやり」と「内観」の意外な関係性

ご縁をいただいて、お寺で時々瞑想をさせていただいていますが、
先日、瞑想を終えて静かな時間を味わっていたところ、
大きな大きなオニヤンマが飛んできて、
しばらく留まり飛び去っていきました。

初めて目にしたのでその大きさとカラフルさに作り物かと驚き、
その堂々とした姿は今も目に焼き付いています。

さて、今日は現代に生きる空海と呼ばれている、このお寺の大阿闍梨様の法話から、【心配】をテーマに話していきたいと思います。

お寺と大阿闍梨様についてはこちら⇩


【心配】という字は、”心”を”配る”と書きます。

子どものことが、
親のことが、
パートナーのことが、
友人のことが、
後輩のことが。。。。

心配する対象も、
心配する理由も、
人それぞれで、たくさんあります。

ここで今、あなたが心配している人達のことを思い浮かべ、
あなたの【心配】がどんなものか、見つめてみましょう。
*自分のことが心配な場合は、自分のことを客観的に心配する対象として思い浮かべてみてください。

皆さんが「心配で、心配で仕方がありません。。。」
という時、

”心を尽くして世話をする、配慮をする。心を配る”ということをせずに、
”心を痛め、思い煩っている”というのが、案外に多いのではないでしょうか。

心を配る、心配は大いにしていただきたいものです。

いのちの力。般若心経とともにより

”心を痛め、思い煩う。”
ふむふむ。その感覚よくわかる!と頷いた方が多いかと思います。

では”心配り”はどうでしょう。

自然に身についていて出来る人もいれば、
一生懸命心がけてもできない人もいれば、
改めて言われてみると、あまり意味がわからないなんて人もいるかと思います。

心配りとは、簡単にいうと相手を思いやる心をもって接することです。
思いやりのある人になる為には、以下の3つの要素がキーとなっているそうです。

1.目配りー相手が今どんな状況にあるのかをよく観察する。
2.気配りー次にどんな行動が必要か予想して行動する。
3.心配りーどうすれば相手が喜んでくれるかを考えて行動する。

気配りと心配りは似ていますが、心配りはもう一歩先の行動だと捉えておいてください。

一番大切で、始点となるのは目配りです。
まずは状況の把握から。
これができていないと、本末転倒。
相手を思いやった行動なんてできないんです。

熱いお湯をこぼしてしまったお客様に、
湯のみが空になったからと、また熱い湯を注ぐようなものです。
この場合は「湯のみが空になった」という一部しか把握できていませんが、
全体像を見ることができればわかります。

熱い湯をこぼして、湯呑みも空だが机が水浸しになってお客様が困っていること。(目配り)
まずは拭き取るタオルが必要なこと。(気配り)
それから、火傷などがないか声掛けをして必要であれば冷たいタオルを渡すこと(心配り)

相手を気遣って思いやりのある行動をとっているつもりなのに、
迷惑がられて腹が立ったり、悲しい経験をしたことはありませんか?

もしかしたら元々思いやりの心から始まった心配なのに、
思い煩う気持ちが大きくなりすぎて、
視野が狭くなり、状況を把握する「目配り」ができなくなってしまっていたのかもしれません。

そんな時、*【内観】が味方となってくれます。
まずは、自分の「心配」がどのようなものかに目を向けます。
いったい何をそんなに心配に思っているのか、気持ちをよく観察します。
身体の反応を感じます。
結果、気持ちを自分でよく理解することは自分に寄り添うことになり、内なる自分との信頼関係が生まれます。

(*内観の詳しい方法についてはLoko、Saoriのオリジナルセッションで丁学べます。)

すると、今まで心配でいっぱいだった自分の心にゆとりが生まれ、
全体が見えてきます。

目配りができるようになります。

荷が重かったのかもしれません。
背負はなくていい荷なのかもしれません。
背負うべき荷なのに、自分の努力が足りないのかもしれません。
辛抱が足りないのかもしれません。
相手の力を信じる時なのかもしれません。

目配りさえできれば、あとはどうとでもなります。

相手に聞けばいいのです。
「何かお困りですか?私にできることはありませんか?」
これで相手のニーズを知ることができます。

このように、自分の状態を知ることは、
相手の状態を知ることにも繋がるのです。

過剰な心配はおさまり、
ちょうどいい「心配」に近づくことができます。



その日、私がお寺で瞑想をしながら自分の内側から受け取ったことは、
見ることができる目。
聞こえる耳。
話せる口。
嗅げる鼻。
作れる手。
行動できる足。今あるものを生かす、目いっぱい使う、感じる。

目の前にあるものごとをよく見る。(真実を見る。目を反らさない。)
耳を使ってよく聞く。(耳を塞がない。)
声を使って表現する。(止めない。)
臭覚や味覚を使って味わう。
手を使ってクリエイトする。
足を使って一歩踏み出す。

今あるものをひとつひとつ味わい、感じて生きていけば、
自ずと意識は「今、ここ」に戻り、
心配は小さくなるのかもしれません。


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明日は内なる自分との信頼関係について。

Holistic Salon Loko
たまひろ

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