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鎌倉行って教育委員会で何をしてる?【教育界を知り、世界に触れる修行の道】

鎌倉に来て3か月

それは教育委員会で働き始めて3か月ってことになる

教育委員会に来て、一番世界の見方が変わったことはいかに多くの人が学校現場を守ろう・助けようと努力しているかということだ。先生という立場でいた時にも痛感していた「現場が最前線」という感覚は間違いないと思う。教育委員会はそこから視点を言い換えると「最前線にいる人が最前線で活躍できるためにいる土台であり装飾品」って感じだ。

教育委員会に来て、こんなにも多くの人が学校現場のために汗をかいていることに感動した。同時にこの人たちの想いを知らないで、最前線という言葉を使っていた自分に恥ずかしくなった。

こんなに想いがある人達が子どもや先生のことを思って、汗をかいてくれて、それがあったからあの学校現場があったんだと思うと見えてないで見えた気でいた自分の器の小ささに嫌気が指した。まあ、それくらい学校現場と教育委員会と距離が開いているんだとも思った。

さて、そんないわゆる裏方に回った小泉志信ですが、教育委員会の中でも変わったところにいるんですが、結局何をしているかの近況報告も合わせてしていければと思う。


〇鎌倉スクールコラボファンドの運用・広報

昨年度、僕は1000人の大人を公立小学校に呼んだんだけど、正直僕の個人的な繋がりほとんどで、僕じゃないと形にしづらい実践であった。そして、それが本当に悔しかった。

単発の打ち上げ花火じゃなくて、持続可能な形で外部機関との連携を形にしていくスキームが必要だと強く思った。それと同時に企業がパッケージを教員に押し付けるのも違うと思った。本当に必要なのは実践家のやりたいに寄り添い伴走する存在なのだ。

そして、その理想に一番近いと思ったのが鎌倉スクールコラボファンドという仕組みだった。

スクールコラボファンドの詳細

ふるさと納税の仕組みを活用したガバメントクラウドファンディングで予算を集めて、現場の先生がやりたいを形にするのだ。企業や自治体のやりたいを押し付けずに先生がやりたいと言ったことを形にする。外部人材の活用から探究学習の実践の伴走まで現場のチャレンジを応援するのだ。

そういった事業の運営の中では、資金をどのように集めるのかも重要になってきており、そのために広報も必要になってくる。スクールコラボファンドを活用して頂いた時には、現場を視察してnoteにまとめて、発信をしている。

こちらは人生初の仕事として書いたnoteです。

〇鎌倉スクールコラボファンドのシンポジウムの企画・運営

鎌倉市教育委員会では、2024年7月13日(土)に探究学習シンポジウム「ホンネ de トーク~心に火を灯す鎌倉スクールコラボファンド~」を開催するのだけど、その企画・運営をやっている。

詳細はこちら

民間のイベントとは違っていて、配慮することや考えることが複雑になる。

こればかりはやってみないとわからないことだったし、同時に学びが多いものだった。

久しぶりにしのぶの顔を見たいなんて人は気軽にきてくれると嬉しかったりするもんだ。

〇教育大綱の作成のお手伝い

鎌倉市の教育施策の方針を決める教育大綱作りに末端ながら関わらせてもらっている。この過程は本当に学びが多い。

いつも関わりのある総務課や指導課だけでなく、文化財や給食、学区、施設、教育に関わる多くの人の想いを聞くことができて、本当に胸が熱くなった。

また教育は学校教育だけで完結しない。市全体のデータから傾向を現状を考えることだけではない。乳幼児期や生涯学習に関わる部署も市役所にはある。そういった人の想いや教育は施策なので市としての方針をどう作っていくか俯瞰的な視点が求められる。

少し前には、小学生や中学生にどんな学校にしていきたいのか、どんな町にしていきたいか聞くイベントの運営のお手伝いをさせてもらったりもした。

まだまだ未熟者であるが、本当に学びの多い場にいさせてもらっている。

〇教育委員会が学校の伴走者になっていくための文科省事業「先生の幸せ研究所」の担当

昨年まで伴走される側で学校にいた僕だったが、今年度は伴走する側にいる。といっても僕が伴走するわけではない。

僕の仕事は学校・教育委員会・先生の幸せ研究所を組織的に連携させることだ。それぞれが想いをもって関わっているのだが、見えてる視点が限られているとこういう連携事業は上手くいかない。

だからこそ、教育長や課長等、それぞれのステイクホルダーの皆さんが課を超えて情報共有をしながら組織的に学校を応援していくためのを話し合いの場を設けたり、その場の運営を行ったりしている。

また管理職や先生の幸せ研究所の方との日程調整など、皆さんがやりたいことを形にするために汗をかいている。

かなり漠然としているが、自分より立場も力も上の方とのやりとりがほとんどのため、プレッシャーが大きい。それでもこれをもし1年間やり切れたら少し自信をもっていける気もしている。

〇教育委員会の運営のお手伝い

市に市長や議員を中心に行われる議会があるように、教育委員会には教育長や教育委員を中心に行われる教育委員会(組織名とは別物)という会が開かれる。学校教育を中心とした教育長に管轄される教育施策の議決内容を決定する場である。

その場の運営・会場設営・議事録等の裏方業務を担当している。なかなか聞けない市の教育施策を決める場にいられるのは面白い。

○最後に

教育に関わる多くの人の想いを知ったこの3か月間は、教育という世界が独りよがりなものでないことを痛感させられた。

教育は教育現場だけでは完結しない。繋がっている。その大きな繋がりがたった一人の子供を幸せにするためにあるんだと思う。

だから僕たちは手を取り合う。立場を超えて

それは場を超えた者だからできることなのかもしれない

いや、それがやりたいことのかもしれない

きっと答えはこれから

歩みながら学んでいけたらと思う

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