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『その生きづらさ、「かくれ繊細さん」かもしれません』を読んだ感想

今日は、たまたま見つけて購入した『その生きづらさ、「かくれ繊細さん」かもしれません』という本の感想をしたためようと思います。

繊細さん…HSPという単語は知っていたし、興味もありました。
重い話なのでさらっと流しますが、自分自身が幼い頃から生きづらさを抱えていたので興味があったのかもしれません。
数年前に友人に打ち明けた際、発達しょうがいの可能性もあるかもと言われたり…(可能性の話だし、それを言われて嫌というより、むしろそういう可能性もあるんだなと考えられて楽になりました。)まあ、とにかく色々あって今より窮屈な生き方をしていた訳なのです。
今は昔に比べて随分のんびりと生きていますが、たまにしんどいなって思うこともあります。たまにね。
自分が繊細さんかどうかだとかそんなことはどうでもよかったのですが、共感できる内容もあるかもと思い、手に取りました。
これがこの本を読んでみようと思った経緯です。

肝心な読んだ感想ですが、内容は面白かったです。
共感できたところ、できなかったところ、なんか違うなって思ったところ、色々あったのでそれについて書いてみます。

まず、共感できたところ。

  • 周囲の目を強く気にする

  • 言ったそばから忘れてしまう

  • 内向きな活動をしすぎると、活力が失われ、イライラし始め、やる気がなくなるといった抑うつ傾向が強くなる

  • 他者とコミュニケーションしたいと望む

  • 友好的、社交的で、表情が豊かでオープンである

  • 飽きっぽいところがある

  • 思いが通じ合う人たちと自分のアイデアを共有したがる

  • 仕事以外のところで違和感を感じて、仕事そのものに嫌気がさす

  • 人と共感しあい協力的であるとき、最大の力を発揮する

  • 誤解されている、疎外されている、あるいは否定されていると感じるとき、猜疑心や違和感が生まれてうまく自分を機能させられなくなる

以上です。
この本が挙げていたかくれ繊細さんの項目のほとんど当てはまるという結果になりました。(笑)
しかしながら、かくれ繊細さんの特徴を細かく見ていくとそれはちょっとよく分からないなーというものもたくさんありました。

まず、こういった感受性や心の許容量のように目に見えないから計りづらいし、基準もあいまいなことが多いから仕方がないと思います。
繊細さんであるという定義も、どこかの偉い人が決めた項目に全て該当しなければ繊細さんとは言い難い、と書いてあってジャッジも難しく厳しい世界だなと思いました。
そうでなくとも生きづらさを感じているのだし、「私は繊細さんなんだ」って思いこむことで、楽になったり見えてくるものがあるかもしれないのに。

それはさておき、共感できなかったことや疑問に思ったことに関して書いていきましょう。
まず、

『かくれ繊細さんがもつ「はみ出した感受性」』

について。
これは読んでいて真っ先に疑問に思った章でした。
非HSPの人には理解できない部分の感覚があるというのは何となくわかります。それが繊細さんを悩ませる部分でもあるでしょうし…。
しかしながら、そのはみ出した感受性の例に挙げられる感情が疑問に思った所です。

善い感情の例

  • 公平

  • 向上心

  • 貢献心

  • 愛情深い

悪い感情の例

  • ネガティブ

  • 暗い

  • ネチネチしている

  • 人の悪いところにすぐ気が付くが黙っている

こうした例の感情はだれしも持っているものなんじゃないのかなって疑問に思いました。
もちろん繊細さんの方がそういう感情を人より強く持っているとかそういう話だと思うのですが、ちょっと私にはよくわからなかったです。
誰しもあるものだし、過去の経験やトラウマとかそういうので強くなったり、逆に感じ取れなかったり…そういうものでしょ?と思いました。


次に、なんか違うかもと思ったのが

かくれ繊細さんにはたくさんの可能性がある

かくれ繊細さんには「人の能力を見抜く才能」がある

かくれ繊細さんには「直感を活かす才能」がある

かくれ繊細さんには「自分にはなにかあると思える才能」がある

この4つです。
どれも仕事だったり自分の能力に関することですが、私は自分にこのような経験はなかったと思うし、仕事はどちらかといえば出来ないほうです。
習得にも時間がかかるし、うまくいかないことのほうが多い。
それに直感がさえているタイプでもないです。
この手の才能云々の話題はできれば触れたくないちょっと心が痛い内容でした。(笑)


この本を読んで感じたことはこんなものでしょうか。
こんな風に本を読んで感じたことを書くのも久しぶりにすると楽しいものですね。
感想をまとめていてわかったのですが、こういうライフスタイルの本を読むときに定義づけだとか、あなたはきっとこういう人だからこうした方がいいみたいな書き方をしているものは、決めつけられているみたいに感じて苦手みたいです。
もっとその人の状況とか色々あるはずだから、こういう時はこうしてみたらいいとかもっと柔らかい言い方で書いてある本の方が好きだなって思えました。
また一つ自分の好きと苦手について知ることができました。
たまにはのんびり読書もいいものだなぁ。
面白い本を見つけたらまた感想を書き留めてみよう。

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