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捨てるということ。

冬至の日に私はあるものを捨てました。

ここ2年くらいはものすごい断捨離期で、もう捨てるものないんじゃないかって
くらい捨てました。
捨てました。(2回言った)


冬至の朝、東京は雨で私は朝帰りだったのでコンビニで傘を買って
帰ろうと思ったその時に

『あ、あの傘捨てよう』って思いました。

そう、傘を冬至の日に捨てたんです。

その傘は20年以上使っていた傘で、10代の時に姉が誕生日に
買ってくれた少しいい傘でした。

ホネも曲がってないし、破れてもいないし、汚れてもいない、
まだまだ使える傘。

でも一昨年に一度だけハンドルがポキッと綺麗に折れました。

それを自分で金継ぎして直したんですが、たぶん傘はあの時に
死んだんだと思います。
役目を終えた傘。

それでも20年以上使っていた傘だから、たくさんの過去に出てくる。

特別な傘。
まだ使える傘。

でもね、なんかもういいやって思えたんです。
もうこの傘を持つ自分じゃなくていいやって。

たまたま買ってくれた姉と話せて、「捨て」と一言、
「捨てたら新しいなにかが入ってくるよ」と二言、姉が
言ってくれました。

買ってくれた人がそう言ってくれたら、もはや捨てる一択、迷いなし。

新しい傘をひとまずコンビニで買って帰宅した私は
20年以上使った傘を捨てた。

けっこうあっさりと。

そして姉に
『あの傘を買ってくれてありがとう』とメッセージを送った。


捨てるっていうのはきっと、

前の私から変わります宣言なのだ。

思い出、過去、習慣、慣れ、癖、巻き戻して繰り返す思い込み、

そんなものからの終わり。

新しくなっていいよと自分に許可を出す、
何かを捨てるってそういうことなんだと思う。

物だけじゃなくて、なんでもそう、知らず知らず繰り返してる
慣れ親しんだいつもの自分、

それをやめる、もう変わる、新しい自分になるよって

宣言しながら私たちは何かをずっと捨てて生きていく。

新しい自分にまた出会いながら。






ちなみに傘を捨てたら雨が上がって晴れました☀️

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たまごサンド

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運気のことや、暮らしのこと、本には書いていない自分のこと家族のことなどのお話を書いています。その時々の言葉と日記のようなエッセイです。

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