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【雑談日記】2024年1月1日〜1月7日 これで、じゅうぶん


2024年1月1日(月) お正月を迎えたかった

年末、旅行の出発間際に作って冷凍しておいた栗きんとんと生活クラブの黒豆、31日に慌てて調達した伊達巻きを並べ、あとは白味噌のお雑煮で、なんとかそれらしい食卓をこしらえる。「正月は意識的に迎えなければやってこない、ただの休日になってしまう」と、ラジオでジェーン・スーさんが話していた。ほんとうにそうだ。
午後、酔うような長い揺れ。日本の一部がボロボロと崩れるような映像に頭の中が真っ白になったままでいる。まだそれを語ることばを持ち合わせていない。
3冊目の5年日記。真新しいページを開く。

2024年1月2日(火) 空白を進む

「過去がなんであれ、過去でしかない。You did it!(よくやったね)でいいんだし、変わることはいますぐできるよ」。
年末にもらったことばを何度も反芻している。過去に意味や評価や解決を求めない生き方を知った。これから先は、全部ブランク(空白)なのだ。

2024年1月3日(水) これで、じゅうぶん

「enough」と名付けられたアロマオイルが、自分の最近のムードにしっくりきている。もっと、まだまだと手を伸ばさない。これで、じゅうぶん。

2024年1月4日(木) ジャズセッション

気に入りの喫茶店で、ジャズセッションという名のメニュー。4分割されたトーストに、4種類のジャムが添えられている。娘はあんずジュースとサンドイッチ(マヨネーズ抜き)。古い店内はすみずみまで清潔で、マスターとマダムはパリッとしたストライプのシャツを着ている。

2024年1月5日(金) 言葉にすること

言葉にしないと伝わらないことはたくさんある。でも、言葉にしていないからといって思いを寄せていない、行動を起こしていないわけではない。

2024年1月6日(土) なくてもいいけど、あるとうれしい

花びら餅と、ガレット・デ・ロワ。食べてもいいけれど、食べなくてもいい。あってもいいけれど、なくてもいい。そういうものを大切にしたいと思っているのに、少しだけ罪悪感のようなものがからだの奥底でジクジクとしている。コーヒーの香り、ほっとする甘さのお菓子、気持ちがほぐれるアロマオイル。からだが生きる延びるためじゃなく、こころがイキイキとするためのもの。

2024年1月7日(日) すべて忘れてしまう

忘れる日々を書き留めておきたいとずっと思ってきたし、これからもそうしていくつもりだ。でも、忘れていくこともそう悪いことではないのかもしれないと最近は思い始めている。

写真:新年を寿ぐ花びら餅(菱はなびら)。羽二重餅に餡が透け、ほんのり桜色。


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