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宝塚オタクがファンマーケティングについて考えてみた。(基礎編)

先日発表させていただいた資料を、もう少し深掘り(できてるか不明)しながら、自分なりに文章化してみたいなと思ったのでnoteに纏めることにしました。

ここでは「基礎編」と題して、そもそもファンとは?という話だったり、
ファンを増やすにはどういう考え方が必要か?
といった知識的な内容を纏めています。
事例として宝塚をピックし、比較しているのはまた別で纏めますので
よかったらそちらもご覧くださいませませm(_ _)m

■ファンとは

ファンマーケティングにおけるファンは、商品の購入頻度が高い顧客というわけではありません。ファンとは商品やサービスを提供する企業自体に愛着を持ち、周りの友人や家族にも商品やサービスを進める伝道師的な役割を持つ人のことを指します。

そう、まさにそう。って感じなのですが、
好きなもの・ことってついつい話したくなりますよね?私は大好きです。
おかげさまで高校のにわかファンだった友人はガチファンになり、大学の友人も観劇して舞台がなじみのある存在となりました。
伝道師となり、宝塚をさらに広めたわけです。(渾身のドヤ顔)

じゃあこのファンってどうやって見つけるのだろうか。

■ファンの見つけ方

この記事によると、
・ソーシャルリスニング
・アンケート/個別ヒアリング
・行動データ/購買データ

によって、ファンを見つけるとの記載がありました。
既にコミュニティサイト等、クローズドコミュニティが存在している場合は、その中でアンケートを取ってみると率直なファンの意見を回収できる可能性が高いような気がします。(なのでその方向で某クライアントに提案中です。)そこからアンバサダーが多いのか、インフルエンサーが多いのかそういったファンの特徴を分析することができます。

また、ファンと言っても「見込みファン」「ライトファン」「ヘビーファン」といったように熱量に応じてファンを分類することができると思います。そうすることで理想とするファン=ヘビーファンがどの程度いるか量を測り、彼らを増やすためにはどうしたらいいかと建設的に物事を組み立てられるようになります。

■ファンの増やし方① 「彼らの心を知る」

(引用↑)
ソーシャルリスニングでは、ファンを定量的に捉えるだけでなく、つぶやく内容を分析することで、ファンの「インサイト」や「インタレスト」、行動を起こしてくれる「モーメント」を知ることもできます。

この記載の通り、ソーシャルリスニング(他アンケートも同様ですが)を行い、その内容を分析することで、ファンの気持ちや行動を知ることができます。これは個人的な意見ですが、もしアンケートなんて手間もかかって集計も大変そうなことやるなら、それなりにファンの意見を回収して分析できるような設問で行わないと工数だけ取られるからねと思っています。
※何事も他を真似してただやればいいってもんじゃない派です。

そして上記記事ではなんとも手助けになる指標を、経験から編み出してくださいました。神。

【ファンの「愛」が生まれるツボ10個】
・「ビジョン」「未来像」に共感する
・働く人たちの「人柄」を知る
・企業やブランドの「歴史」「背景」「文化」を知る
・作り手の「スピリッツ」を知る
・期待以上の「サプライズ」をされる
・わすれられない「原体験」になる
・「帰属意識」をくすぐられる
・同じ価値観を持つ「仲間」に出会う
・自分の意志/やりこみの「手ごたえ実感」を得る
・自分の価値観や夢を「投影」する

私自身ファンを長年やってきたので、いざ自分の行動や心情を冷静に振り返ってみると、この10個に当てはまることが多すぎて動揺を隠せません。

例えば・・・
作り手の「スピリッツを知る
⇨ Now on Stageを見て、役作りをどうやってしてきたか、演出家からどういった指示があってどう工夫をして作り上げたかを知る。
「帰属意識」をくすぐられる
⇨ 私設ファンクラブでの活動。入り待ち出待ちで得られる特別感。(入り待ち出待ちでジェンヌと話したりお手紙渡しができるのは会員のみ)
働く人たちの「人柄」を知る
⇨ 雑誌や旅番組、彼らにフォーカスした特別番組等を通して、舞台上以外でのジェンヌの素の姿を知る。(結果沼る)

こんな感じで宝塚にはファンの愛が生まれるツボが溢れに溢れまくってるわけですね。(そりゃ100年以上も続くわけだ。)

■ファンの増やし方②「手段を知る」

ファンとは。ファンを見つけるには。といった前段階をある程度知ったところで、そろそろ実践編につなげていきたいと思います。
ここでも電通デジタルの佐々木さんが大活躍しますが、ファンの増やし方、すなわち施策には6つの方法があります。(すみません。本当は7つ提唱されているのですが、宝塚での事例が浮かばず、、6つとさせてください。)

【ファンの育み方】
① ファンミーティング/交流イベントの実施
② 会員向けサービス/サブスクリプションサービスの構築
③ ファンコミュニティの運営(SNS、Web、リアルイベント、オンラインサロン)
④ 期待以上のサービスを提供するための人材育成/組織運営
⑤ 企業カルチャーやスピリッツを伝えるための各種情報発信
⑥ 企業ビジョンに基づいたブランドアクションの実施

ソーシャルリスニングやアンケートを通して、ファンの心を知ると、
自ずとどういった施策を打っていけばいい見えてくると思います。
私自身がファンをやっているので、イチファン目線でお話しさせていただくと、構図は至ってシンプルで、
いかにファンと向き合い、ファンと接し、ファンの声を聞き、ファンに応え続けられるか
ができるかどうか。だと思っています。
少し話は逸れますが、YouTuberのあり方って結構これに近いものがあると思うんですよね。配信をすればチャット欄でリアルタイムにファンの声を聞ける。投稿すればコメント欄から声を拾い上げられる。
時にはしんどいコメントもあると思うので、もちろんメンタルが崩れることもあると思うのですが、それでも現実と向き合い続けることって結構大事なことなんじゃないかなって思います。

話が逸れたところで、一旦基礎編は終わりにしたいと思います。
次編では、このファンの育み方という方程式のもと、
宝塚ではどういった施策を具体的に打っているか事例ベースでご紹介したいと思います。

ここまで読んでいただきありがとうございました。m(_ _)m

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