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チームカルチャーに基づくパフォーマンスを開発生産性として効果的に引き出す

こんにちは、タクです。スナックミーというおやつのスタートアップで、メンバーと一緒にエンジニアの組織作りを頑張っています。

先日ファインディ株式会社主催で行われた「開発生産性 Conference」に参加しました。「Lean と DevOps の科学」の著者である Nicole Forsgren さんを特別ゲストに迎え、その他名だたる企業の方々が「開発生産性」というテーマについて登壇されるオフラインイベントでした。

恥ずかしながら「Lean と DevOps の科学」という著書をまだ読んでおらず、Four Keys なども聞いたことがあるくらいの知識だったため、私にとってはとても学びの多いイベントでした。

この記事では、株式会社ログラスの浅井さんが「生産性向上に自ら取り組む チームカルチャーが生み出す顧客価値」というタイトルで発表されていた内容から学んだことを、備忘録も兼ねて記事にしようと思います。

チームカルチャーの醸成によって高まるパフォーマンス

昨今はミッション・ビジョンを掲げている企業が多いと思います。そして、そのミッション・ビジョンをもとに、バリューと呼ばれるメンバーとしての行動指針や判断基準が設定されているのかなと思います。そして、そのバリューに沿ったメンバーの行動・判断の積み重ねがカルチャーという形となって言語化されると、私は理解しています。

チームカルチャーが醸成されるということは、メンバーの行動や判断が同じ方向を向き、チーム一丸となって頑張ろうとなれるため、チームとしてのパフォーマンスが高くなるのかなと思っています。

ですから、浅井さんがおっしゃっていた通り、チーム力を上げるための取り組みを行なって、チームの価値観や文化を形成していたので、チームメンバーが能動的・協力的に行動できる下地が整っていたのかなと感じました。

パフォーマンスの高さを効果的に開発生産性として引き出す

昨今開発生産性を表す指標として Four Keys というメトリクスが注目されているようです。

  • リードタイム

    • コードが commit されてから本番環境で正常に実行されるまでの時間

  • デプロイ頻度

    • コードを本番環境にデプロイまたはエンドユーザにリリースした頻度

  • 変更失敗率

    • 本番環境に変更を加えた、またはユーザーへのリリースを実施した結果サービスが低下し、その後修正を行う必要が生じた割合

  • 復元時間

    • サービスインシデントまたは不具合が発生したときにサービスの復元にどれくらいの時間がかかるか

浅井さんの発表を聞く中で、これらの指標は地続きであると感じました。発表で紹介されたケースでは、以下の課題感が挙げられていました。

  1. 開発着手からリリースまで、デリバリーに時間がかかった

  2. ビックバンリリースになってしまった

  3. 変更失敗が複数回起きてしまった

上記を解決するため、エピックから小さなストーリーに分割することから始めたようです。その結果、ビックバンリリースが少なくなっていったとのことです。また小さい単位でリリースするようになったことで、デリバリーにかかる時間も短くなったようです。さらに1ストーリーにおける変更範囲も小さくなったことでテスト範囲も明確になり、保守性も向上したみたいです。

ただ上記のような成果が出たのは、Four Keys で可視化される指標をチーム一丸となって目標にできるカルチャーが形成されていたからなのではないかなと感じました。

つまり Four Keys というのは、チームカルチャーの醸成によって高まったパフォーマンスを、効果的に開発生産性として引き出す優れたツールなのかなと、個人的に理解しました。

おわりに

開発生産性 Conference では、名だたる企業の CTO であったり、VPoE、マネージャー層以上の方々が登壇されていました。そんな中、いちメンバーである浅井さんが登壇されているのを見て、個人的な感想になってしまいますが、ログラスのチーム力の高さ・チームの魅力を勝手に感じていました。

こういったチームの取り組みを世の中に発信してくださることにとても感謝していますし、情報発信の場を設けてくださったファインディ株式会社にも感謝しかありません。来年も開催されるかもしれないとのことでしたので、この1年楽しみにしながら頑張っていこうと思います!

最後になりますが、スナックミーはエンジニアを積極的に採用しています。もし興味があれば、お気軽にお声掛けください!

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