子どもの根っこ「自己肯定感」をはぐくむ

「NPO法人コクレオの森」さん主催 学び場コーディネーター manabee プログラム (1/4) に出席してきました。

テーマは「自己肯定感」です。

「自己肯定感」の概念も、それを育てるのが大事なことも、知っていると思っていましたが。。自分の知識は浅かったなあと気づきました。

初めの30分は自己肯定感についての講義。その後グループでテーマに沿ってのディスカッションが2セット。

参加者は、私のような公立の学校教員も半数ほど。そのほか、地域で学校とは違う、居場所づくりをしている方や始めたい方、一人の保護者として、公教育に疑問を持っておられる方などでした。

まずは講義の中身を簡単にまとめてみます。

自己肯定感とは、

「いいところも、悪いところも含めて、自分をまるっと受け入れる力

主として0~3歳期にもっともよく育まれるもので。泣いても、イヤイヤいっても、何しても、ギュっと抱きしめてくれる人の存在があって、強く感じられるように育ちます。

いわゆる「自信がある」状態とは、ちょっと違くて、もう少し根本的な、「存在としての自分を肯定的にとらえる感覚」のようなものでしょうか。

幼児期や学童期、はたまたそれ以降に生じる問題行動(例えば登校しぶり、引きこもり、家庭内暴力、昼夜逆転、極端に反抗的な態度)などなどが現れたときに、ついその目の前の問題にばかり目がいくけれど、実は基礎となる「自己肯定感」が育っていないことが大きな要因になっていることも多いそう。

大きくなればなるほど、問題の出方も深刻化するし、解決しにくくなるので、小さいうちに十分に育ててあげるべき感覚ともいえます。

自己肯定感を育てるためにはどうしたらいいかな?

1.まずは話を聴くこと

怒ったり泣いたり、喧嘩したり、、困った行動が出た時も、頭ごなしに怒らない。話を聴いて「そうか、やりたくないんだねえ。」「こっちのほうが欲しかったんだねえ。」ときいて、ありのままを受け止める事

これは教員生活でも子育てでもよく聞きますが、子どもが何か困った行動をしたときは、「行為」について咎め、正していくことはいいけれど、「存在や人格」を否定しないように気を付ける事が大事です。

2.子どもの気持ちや選択を尊重すること。

日常における小さなこと、(朝ごはん何を食べたいか。何を着るか。何で遊ぶか。いつお風呂に入るか。etc...)を少しずつ子どもに選ばせて、尊重することで、自己肯定感が育つそうです。

大きくなれば、習い事のことや、進路のことなど、つい口出ししたくなることも、なるべくぐっと我慢。「ああ、それは絶対に失敗するなあ。」というのも、ぐぐっとこらえて、選んでもらいます。

関係が近ければ近いほど、これってすごく難しいなと思います。(アドバイス程度は許容されるのかな。) 

私は、よく子育てをしながら「あの子の人生はあの子のものだからね。」と自分に言い聞かせることがあります。(長男 まだ7歳 笑)

講義の中で心に響いたことば

たとえ我が子であっても、「相手は、計り知れない他者である。」

3.甘えを受け止める

依存(甘え)と自立(反抗)

この二つを行ったり来たりするプロセスの中で子どもは成長していきます。

子どもは、甘えさせてもらえるという安心感の中にいると、だんだんと「不自由」を感じ始め、それが自立への意欲につながる。自立して自由を味わっていると、また不安になるタイミングがあり、また甘えたくなる。

こういうループなんだそう。

「もう〇歳なんだから、しっかりして!」と突き放したくなる時もあるけれど、子どもが甘えのサインを出してきたら、たっぷりと甘えさせてあげること。

自立しようとする姿が、どれだけ不安定に見えても、過干渉や否定、抑圧をしないこと。

これが親や、子の発達を支える者の役割!さじ加減、大事です。

以上自己肯定感の育み方、でした。

自己肯定感が高い子どもは、幸せに生きる力も強いです。困難な状況に巻き込まれても、乗り越える力の強さとも関係しそうです。ぜひ、意識して育みたいと、前より強く思いました。

素晴らしい講義をしていただいた、「コクレオの森さん」に感謝です。


次のノートでは、

講義のあとのグループディスカッションの感想(これが一番書きたかった!)と、

自己肯定感をはぐくむために、学校現場でできる事って何か?ということも考えたいと思います。

#コクレオの森 #自己肯定感 #発達心理学 #子育て


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